道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ
まずは志を抱くこと。 はじまりは、志なのだ。
志とは、心で強く思ったことであり、そこに私利私欲なく、誰かに言われたからではなく、自分自身で思ったことだ。
ど真ん中エディットワークでも、とても大事にしているのが「志」の言語化だ。
誰もが、志に近い想いは抱いている。ただ、どうしてもその心にあるものを言語化する機会が少ない。特に大人になると、自らに問いかけなければ、なかなか言語化までたどり着かないのではないだろうか。
章句では、志を抱き、そして、自分にとっての正しさを心のど真ん中に置く(徳に拠り)と続く。
徳は、ど真ん中エディットワーク的にいうと「座右の問い」が一番似ているのではないでしょうか。
自分の選択がぶれないように、何を大切にするか、何を美しいと思うか、その判断基準となる「座右の問い」を常に心に置くこと。
座右の問いを持つことで、自分軸を持つ。
章句では、次に、仁がでてきる。
自分ひとりが、志を抱いて徳をもっていても仕方がない。 思いやりの心を大切にし、ともに学ぶ仲間のことを想う。
そして、最後が「芸にあそぶ」だ。
この場合の芸とは、当時の「六芸」のことだ。 礼 (礼儀作法) 楽 (音楽) 射 (弓術) 御 (馬術) 書 (習字) 数 (算術)
ここで大切なのは、「あそぶ」ということだろう。 つまり、単に芸を学ぶということではなく、心に余裕をもって楽しむことが大切だということだ。
たとえば、自分が志を抱き、徳をもち、仕事に没頭しているとする。 その時に後輩が、 「ちょっとわからないことがあるので、教えてほしい」 と聞いてきたとする。 そのときに、どんな対応ができるか?
仁と余裕(遊び)。 心に余裕をもって後輩の質問に対応できるかどうか。 そんな時に試される章句だ。
道に志し 徳に拠り 仁に依り 芸に遊ぶ