予測不能の時代 矢野和男 著
膨大なデータから幸せを研究した本。
仕事がうまくいくと、幸せ 面倒な仕事を片付けると、幸せになる 健康だと、幸せ
そう思いがちだ。
しかし、データによって導かれた事実は、
幸せだから、仕事がうまくいく。 幸せだから、面倒な仕事をやろうと動ける 幸せだから、病気になりにくい。
つまり、はじまりは幸せになること。
では幸せってなんだって話を、とことん科学的に書かれてあり、最終的に予測不能な時代にとって「易経」の価値について語られている。
本書の中で、とても興味深かったのは、クラスターの話だ。
あなたとつながっている人をランダムに二人選ぶ。 その二人同士が、つながっているかどうか。
つながっていれば、人間関係の三角形が生まれる。
この三角形ができることを「クラスター」と呼ぶ。
自分の友達を無造作に二人選んで、その二人がつながっている確率を「クラスター係数」というらしい。
このクラスター係数が高いほど、人は幸せになりやすいのだ。 幸せになりやすいということは、仕事の効率が高くなる、面倒な仕事も率先してできる、病気になりにくくなる、ということだ。
それは生命の進化の歴史にも関係がある。 クラスター係数の高い環境に身を置くことが、安全で安心して子育てができる。 その何千年なのかわからないけど、人類の進化の過程で身につけた本能だ。
では、クラスター係数を高めるにはどうすればいいか。 これは単純で、友達同士をつなげればいい。
紹介しあえばいい。
応援しあえばいい。
この幸せになるための本能に、入り込んだのが新型コロナウイルス。
ある意味、賢い戦略ですよね。
ど真ん中を生きる仲間も、少しずつ増えてきました。
やはり、次はど真ん中を生きる仲間たちのつながりを作っていくことが大事だと確信できた。
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