top of page
執筆者の写真yamashina shigeru

逆境と誠

年末になると仕事の量も増え、それに合わせてミスも増えてくる。

ミスはなぜ起こるのかを考えると、

「誠」という一文字が浮かび上がってくる。


その仕事に、いかほどに誠を尽くしたか。

誠を尽くすべきだと頭で理解していても、実際に実践しようとすると時に、多くの誘惑が訪れる。

「対価に見合う妥協点はどこか」

「納期は大丈夫か」

「この仕事に意味はあるのか」

または、

「仕事で褒められたい」

など。


誠を尽くす、没頭すること。

自分の仕事に対して、そういう態度でありつづけることが、幸せなことなのかもしれない。


また新しい気づきがあった。

多くの経営者が語る

「ピンチはチャンス」

という言葉の意味だ。


大きな危機や逆境こそ、なぜか大きなチャンスになるのはなぜか。

今回の「誠」のテーマと重ね合わせて考えることができた。

つまり、逆境が大きければ大きいほど、多くの邪念をふり払い、その問題を解決するために没頭せざるをえなくなるはずだ。


この場合、致し方がないという局面だとしても、目の前の課題に対して、ただ、ひたすら誠の心で没頭するというゾーンに入ることができる。

すると、不思議なことに自然と道が開けるという現象が起きるのだ。

 

これは、40年近く人生を歩んできた方であれば、1度や2度経験しているのではないか。

ピンチがチャンスに変わる瞬間を。

あの出来事があったからこそ、今の自分がある、と思えることを。

つまり、それこそ真実なのかもしれない。


「ピンチはチャンス」となり道が開けるという、この言葉の本当の力は、我を捨て誠に尽くすということなのではないか。


しかし、そこは人間。

その道が開けた理由を深く考えず、開けてしまえば、安堵し、その過程のことを忘れてしまう。


実は、その逆境で得た真実の道を、平時でも実践できるかどうか。

ここにこそ、学びがあるのではないか。


平時に、自らの義務に誠を尽くせるかどうか。


ここだ。


閲覧数:20回0件のコメント

最新記事

すべて表示

時間を超える

修身を学ぶ会富山 第3講 人生二度なし 「人生二度なし」という真理を痛感して、いささかでもよいから、その精神が死後にも生きるような人間になって戴きたいと思うのです。でなければ、せっかくこの世へ人間として生まれてきた意義はないと言えましょう。 自分は、この言葉にある「...

純真さ

修身を学ぶ会富山 第2講 立志 真に志を立てるということは、この二度とない人生をいかに生きるかという、障がいの根本方向を洞察する見識、並びにそれを実現する上に生ずる一切の困難に打ち克つ大決心を打ち立てる覚悟がなくてはならぬのです。...

人の望み

修身を学ぶ会富山 第38講 置き土産 自分とは一体何者なのか。 それを問いつづけることが人生なのかもしれない。 自分は誰なのか。 肉体が自分なのか。 思考が自分なのか。 感情が自分なのか。 考えて、言葉にして、話しているのは、「ほんとうの自分」なのか。...

Comments


bottom of page