年末になると仕事の量も増え、それに合わせてミスも増えてくる。
ミスはなぜ起こるのかを考えると、
「誠」という一文字が浮かび上がってくる。
その仕事に、いかほどに誠を尽くしたか。
誠を尽くすべきだと頭で理解していても、実際に実践しようとすると時に、多くの誘惑が訪れる。
「対価に見合う妥協点はどこか」
「納期は大丈夫か」
「この仕事に意味はあるのか」
または、
「仕事で褒められたい」
など。
誠を尽くす、没頭すること。
自分の仕事に対して、そういう態度でありつづけることが、幸せなことなのかもしれない。
また新しい気づきがあった。
多くの経営者が語る
「ピンチはチャンス」
という言葉の意味だ。
大きな危機や逆境こそ、なぜか大きなチャンスになるのはなぜか。
今回の「誠」のテーマと重ね合わせて考えることができた。
つまり、逆境が大きければ大きいほど、多くの邪念をふり払い、その問題を解決するために没頭せざるをえなくなるはずだ。
この場合、致し方がないという局面だとしても、目の前の課題に対して、ただ、ひたすら誠の心で没頭するというゾーンに入ることができる。
すると、不思議なことに自然と道が開けるという現象が起きるのだ。
これは、40年近く人生を歩んできた方であれば、1度や2度経験しているのではないか。
ピンチがチャンスに変わる瞬間を。
あの出来事があったからこそ、今の自分がある、と思えることを。
つまり、それこそ真実なのかもしれない。
「ピンチはチャンス」となり道が開けるという、この言葉の本当の力は、我を捨て誠に尽くすということなのではないか。
しかし、そこは人間。
その道が開けた理由を深く考えず、開けてしまえば、安堵し、その過程のことを忘れてしまう。
実は、その逆境で得た真実の道を、平時でも実践できるかどうか。
ここにこそ、学びがあるのではないか。
平時に、自らの義務に誠を尽くせるかどうか。
ここだ。
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