精神科医が教える「静かな人」のすごい力
大山栄作 著
読了

外向型の人が活躍しやすい社会から、内向型の人が選ばれる社会へ。
そういったテーマが書かれてあった。
ではなぜ内向型の人のもつ才能が大切になってくるのか。
それは秘められた8つの力がある。
それが
・冷静さ
・思慮深さ
・洞察力
・客観力
・独創性
・集中力
・傾聴力
・共感力
この8つの力に共通しているのは、自分の内面に向き合うこと。
自分の内なる声に耳を傾けること。
社会の価値観によって、外向型の人が活躍しやすい社会なのかもしれないが、本来は、内向型の人が人類の生存、成長、変容に大きく関与している。
この自分の内なる声に耳を傾ける静かな人の力を、多くの医学データや芸術作品を通して紹介している。
具体的には。
自分のできること、できないことをきちんと理解すること。
これが、冷静さを発揮する第一歩になる。
自分の頭の中になる無意識の声に耳を傾け、「自分はどう思うのか」、自分を知ることができている人が、思慮深い人となれる。
物事の現象の背景にどんな意味があるのか。
それを抽象化して、物事の本質や共通点に気づける力が高いにのも内向型の特徴だ。
これが洞察力となる。
自分の中にある影(シャドー)を認める。
影(シャドー)を言い換えるならば、「自分の中にある他者」。
自分の中にある他者=影(シャドー)と向き合う作業は、誰もが避けたいはず。
自分の中にある他者を認め、向き合うことが、客観力を養うことになる。
好きなことに没頭する純粋な精神性。
それが独創性の力を伸ばす。
さらに独創性を伸ばすためには、生活の中に余白をつくること。
外側の変化に集中することと、自分の内側に向かって集中すること。
どちらが深い集中に入ることができるかというと、内側だ。
内側に集中することで、意識せずとも自動運転のようにタスクを実行する脳の働きを活性化させ、より深く集中することができる。
傾聴力とは、人の内面に興味があることが大事。
他人の内面に興味があるということは、自分の内面にも興味があるはず。
つまり、自分の内面を見つめる力が、そのまま他人の内面を見つける力にもなり、傾聴力は高められる。
最後の共感力は、人間が授かった大いなる才能とも言われる。
また批評家の小林秀雄の言葉「人間の人間たるゆえんは人間の心にある情緒である」。
情緒とは、誰でも生まれながらに心の底に持っている道徳的、美的感動を呼び起こす感受性の源泉、つまり呼び水だ。
人と対話をしていて、ふとした言葉が呼び水となり、思考が広がり、ブレイクスルーを生み出すことがある。
ではなぜ他者の言葉が呼び水になるかといえば、そもそも自分の中に呼び水と共感する力があるということだ。
それが「情緒」なのだろう。
これら8つの力が、内向型の人のほうがより発揮しやすい特徴があるということだ。
これが静かな人の特徴。
ちょうど「大学」に言葉がある。
止まるを知りてのち、定まる有り。
定まりてのち、よく靜かなり。
静かにしてのち、よく安し。
安くしてのち、よく慮る。
慮りてのち、よく得。
止まるべきところを知り、そこと止まることで、ふらふらしなくなる。
ふらふらしなくなれば、人は物静かになる。
静かになると、おのずと心も安らかになる。
安らかになると、物事を正しく判断できるようになる。
そうなれば、実態を正しく捉える事ができるし、正しく行動ができるようになる。
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