毎朝5時からの音読会からの言葉。
JOY OF BEING
年末に、くろねこ焙煎研究所に訪れた時に、ど真ん中コーヒー「ハルメリアブレンド」の味を変更したいと相談した。
ハルメリアコーヒーは、大学生が真剣に考案してくれたブレンド。
深く、濃く、頭を冴えさせてくれるコーヒー。
それを豊かな香りと瞬間の驚きのようなものを加えたいと思った。
何度か配合を変え、試作をつくっていただき、偶然居合わせたお役様にも試飲していただき完成した。
最初はネーミングはそのままで、味だけ変えようと思っていたのだけど、マスターから「せかっくなら名前も変えましょう」とアドバイスをいただき、その時に、パッと頭に浮かんだのがこの言葉だ。
JOY OF BEING
名前をかえたのだから、ラベルも一新しなくてはならない。
そこで妻に絵と詩を考えてもらった。

わたしは
走り続ける
変わり続ける
わたしは
わたしに
憧れている
そして
月の人となる
「憧」の語源を調べてみた。「暮らしのことば 新 語源辞典」等
「あこがれる」は、平安時代には「あくがる」であり、「本来の居場所を離れてさまよう」という意味の語でした。
「あくがる」の「がる(かる)」は「離れる」を意味する古語。
「あく」の語源について定説はないが、「事」や「所」を意味する古語、「別れる」を意味する「あかる」、「分ける」を意味する「あかつ」に由来するとする説など。
鎌倉時代には「あこがる」という語が生じ、古くからある「 あくがる」と併用されていた
。この頃には「心が体を離れる」という意味になり、近世以降「あこがれる」となってからは「対象に心が惹かれる」という意味になった。
「わたしはわたしに憧れている」
私としての身体、感情、思考が、私から分かれ、「Being」に繋がろうとしている道なのかもしれない。
「月の人」
過去にぼくらの家族をひとつに繋げたものがある。
それは、宝塚歌劇「スサノオ」だ。
スサノオ、アマテラス、ツクヨミの3人を軸にした物語。
この物語の始まりは「月読」からはじまる。
「我が名は月読。夜を司る神。」
月読が登場するのは、物語に大きな変化の兆しが起きる時。
しかし、決して物語には参加しない存在だ。
喜びも悲しみも、静観しつつ受け止める。
この歌劇「スサノオ」で歌われる「大和よ」の歌詞も大好きだ。
おお大和よ
東をのぞめば 朝日をあおぐ 黄金の海よ
その国は希望の 希望への架け橋
弓の形にそびえたち
人々の願いを東へ西へ…つなぐ
おお大和よ
西をのぞめば 夕日に映える 茜の空よ
その国は希望の 希望への架け橋
光る波間にそびえたち
人々の願いを東へ西へ…つなぐ
恵まれて 恵まれて
花は開 いつしか実る
光の国大和を祝えとこそ
育まれ 育まれ
草木は育つ いつしか繁る
光の国大和を祝えとこそ
DVDで100回以上は見たと思う。
長男はテレビの前で踊り、長女は、宝塚に憧れた。
次女は記憶があまりないというが、長男と一緒に楽しんでいた。
家族で出雲に旅行にもいった。
末っ子が生まれる前の話だ。
「月の人」
妻に聞くと、常に変化し続ける存在であり、みんなを見守り続ける存在だということ。
幼少の頃から月を見上げ、月の存在(Being)に勇気をもらっていたそうだ。
絵には、
目的地を照らす太陽(ひなた)
常に空全体に在り続ける星(星太郎)
バランスよく目的地まで道をつくる虹(虹空)
自由に咲き誇る蓮(蓮花)
といった4人の子どもたちすべてを表現し、その中を夫婦が走る姿を描いてくれた。
JOY OF BEING
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