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執筆者の写真yamashina shigeru

THINK BIGGER

THINK BIGGER

「最高の発送」を生む方法

シーナ・アイエンガー 著

読了



最後まで丁寧に読んだわけではありません。

ふっと、心に留まった箇所をピックアップして紹介したいと思います。


5人がチームとしてブレインストーミングをする場合を「箱の中」の思考と呼ぶ。 古今東西の人々の知識を総動員し、他人のアイデアに耳を傾け、心地よい環境から飛び出して、知識を広げる、これが「箱の外」の思考だ。

どちらが創造的な発想が生まれるかといえば、「箱の外」の思考になるのだろう。

有名な論語の章句


故きを温ね

新しきを知れば

以って師と為るべし

(温故知新)

を思い浮かべることができた。

謙虚に歴史から学ぶ、過去の自分はどうだったかを省みる。

そこから新しい発見を見つけること。

「箱の外」に目を向ける姿勢が大切だ。




「問題を解決する時間が1時間あったら、問題を考えるのに55分、解決策を考えるのに5分費やしたい」(アインシュタイン)

本書の大きなテーマは、解決すべき正しい課題を選ぶこと

ここがズレてしまうと、大きな時間ロスにつながる。


具体的には、「意味があるほどには大きいが、解決できるほどには小さい課題」を特定する。さらに、関わる人すべてが、その課題であれば解決したいと思うものであること。




課題を定義し、分解するプロセスそれ自体によって、課題の中にすでに存在する解決策が少しずつ見え始める。

これは実体験としてもすごくよくわかる。

ど真ん中名刺をつくる過程の中で、「自分のど真ん中は何なのか」を具体的に理解できていなくても、自分の現在の課題が明確になっていると、名刺を創り上げる中で、自然に解決策が見えてくる。

見えてくるということは、言語化してくることで、目に見えるカタチとして名刺の完成に近づくのだ。

これが、今の自分の課題が明確になっていない場合、どうしても名刺をカタチにするまでに多くの時間が必要になる。


ここでも、正しい課題設定の重要性が問われている。




課題が決まり解決策のアイデアを考える時に、一度立ち止まりこの問いを問いかけてみる。 「あなたはこの課題の解決策に何を望んでいるのだろう」 「あなたは理想的な解決策として、どういう感じのものを望んでいるのだろう」

これもすごく重要な問いだと思う。

ど真ん中エディットワークでは、3つの実践を決定するときに、似た問いを準備している。「これから挑もうとしている実践は、自分の才能を活かしている実践かどうか


単に、自分が気づいた課題を解決することではなく、自分を活かせているかどうか。

論理的に思考してしまうと、見落としがちになる視点だ。

これがズレてしまうと、本末転倒な状態に陥る可能性がある。

ハッピーになれないのだ。




感情はアイデア創出プロセスの要所要所で実際に役立つ。

一般的には、意思決定に感情を持ち込むべきでないと考えられているが、本書では感情の大切さが書かれてある。

実際に、感情を利用したほうがいい結果が生まれる事例も紹介されている。

これもすごく共感する内容だ。


自分は本当は何を望んでいるのか」と、自分に向き合うこと、自分の感情や直観を大事にすること。

これは、今こそ求められていることだと、改めて感じた。


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