すべては1人から始まる
トム・ニクソン 著
この本をベースに勉強会をしています。
第13回目 みたらしソース部
前回からのつづき。
組織は、動詞的な現象として「実践する」ことと捉えてて、名詞的に実在する何かを「つくり出す」とは捉えない。
分かりにくい説明かもしれないが、ぼくはすごく気に入っている表現だ。
動的平衡というべきか、常にそこには営みや実践があり、俯瞰してみると変わってないように見えるが、よく観ると、すごく動的な変化がある。
そのような組織のあり方に変えていくプロセスは、3つの段階からなるループで表現できる。
それがチェンジループだ。
その前提条件として、チーム内での活動は本当に参加したい人だけが参加するオプトイン方式をとるのがいい。
その上で3つの段階を紹介する。
ステップ1
感じ取る(緊張関係と可能性)
組織の中でうまくいっている部分とそうでない部分に、耳を傾けることから始まる。
ソース原理では、常に「耳を傾ける」ということがポイントになる。
「あなたが人生で最高の仕事をすることを阻んでいるのは何ですか」 「いまここにある最高のポテンシャルの発揮を妨げていることは何ですか」
上記の「問い」が、「感じるとる」ための扉を開いてくれるはずだ。
この「問い」で感じるのは、組織の中で自分が活動していこうとするとき、無意識に妥協することが多くあるのではないかということ。
「このシステムは、みんなにとっては効率的かもしれないが、自分はこのシステムだと力を発揮できないようだ。でも、これは仕方がないことだろう。」
「自分がどうなのかを考える前に、協調することを考えたほうが組織のためになるはず。」
しかし、それは本当なのか。
「サブソースになるための手順」を紹介されていた時もそうだったが、サブソースであろうが、自分のビジョンを大切にすることが重要なのだ。
そして、エンパワーメントできているかどうか、考える。
ステップ2
探究する(構造&プロセス)
ステップ1で自分の内側と外側に耳を傾けることでみえてきた、緊張関係と可能性を改善する方法を探究する。
小さくても組織に役立つものにも目を向けることが大切だ。
ステップ3
実験する(実践から学ぶ)
・解決策の仮説は何か
・実験の期間を決める
・チェックインのタイミングをどうするか
・評価方法
・どんな実験もサブイニシアチブであることを忘れない(境界線を守る)
・終わりを定める
・具体的な変化を伴うものにする(調査等は実験ではない)
・振り返りのミーティングの設定
・複数の実験を並行して行う(相乗効果)
Comments