すべては1人から始まる
トム・ニクソン 著
この本をベースに勉強会をしています。
19 2種類のアイデンティティと向き合う (2)
創造的なアイデンティティを育む
ソースはイニシアチブの次のステップを明確にするために耳を傾けて、それが聞こえるまで待つ責任がある。
耳を傾ける大切さは、これまで何度も何度も紹介されてきたテーマだ。
ソースの大切な役割だ。
しかし、次のステップは実行されて初めて意味を持つ。
そのためにソースは、あらゆる状況に適用できるように、すべてのアイデンティティを発揮できるように備えておく必要がある。
これまでのような、リーダーの発言を中心に機能する組織であれば、リーダーの中にある特定のアイデンティティを発揮するだけでよかった。
しかし、ソースは「耳を傾けて、コールが聞こえるまで待つ」ということは、どんなコールが聞こえてくるかは、ソースですら予測できないということ。
そして、その声を聴いて次のステップへ進むということは、ソースの中にあるどんなアイデンティティにもアクセスできるように整えておく必要がある。
光のアイデンティティと、
隠され、抑圧され、影に潜んでいるアイデンティティ
心の奥ではやるべきだとわかっていながら、まだ行動に移せていないことはないだろうか。
あるとするならば、まさにそれが、隠され、抑圧され、影に潜んでいるアイデンティティの影響かもしれない。
それに気づくための大切な問いだ。
どんな自分になることに抵抗を抱いているのだろうか。
投影
自分が他者のどんな行動や特徴に、最も強く批判的になるか。
これもすごく重要な問いだ。
少し時間をかけて考えてみてほしい。
その人の強欲に対して?
攻撃性?
意地の悪さ?
時間のルーズさ?
身体のケアを怠ること?
または?
自分のトリガーは何か。
頭に浮かんだ特定の人、または特定の場面があるのではないだろうか。
その人またはその場面の、どんなところに批判的になるのだろうか。
それは投影である。
自分の中に「ある」ものだ。
自分が一番遠ざけようとしていることは、自分の中に「ある」課題。
たとえば、他者の強欲に対して大きな反応を起こすのなら、自分の強欲と何らかの形で向き合う必要があるサインだ。
さらに、自分の信念や自信を物に投影することもできる。
お金が、まさに投影を通して機能する。
「お金」という概念に、私たちはポジティブな性質やネガティブな性質を投影するが、実はどれもが自分の一部であることに気がつかない。
だからこそ、自分とお金の関係を見つめることが、自分を知るための効果的なアプローチなのだ。
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