WHO YOU ARE
ベン・ホロウィック 著
ど真ん中名刺の打合せで「文化」というキーワードがあり、興味を持ち選んだ本。
直訳すると、「あなたは誰ですか?」
実は、本の要約サイトでこの本が紹介されており購入した。
企業文化とは何か。
トップがいないところで人々がどんな判断をするかこそが、企業文化。
社員が日々の問題解決に使う一連の前提が、企業文化だ。
誰もみていないときにどう行動するかが、企業文化だ。
この企業文化の定義について、意識することができただけで、価値ある本だった。
「行動は必ず、言葉にまさる」
企業理念では文化は作れないということだ。
息子が富山で過ごすことになったときの、最初の日。
ぼくが息子の前で、玄関だったか和室だったか入るときに、脱いだ靴を揃えなかったことが1度ある。
1度だ。
しかし、その1度を観た息子は、靴を揃える必要はないのだという行動をとるようになった。
その出来事までは、緊張もあったのだろう。常に意識してマナーを大切にしていたにも関わらず。
これはぼくに大きな衝撃を与えた。
靴を揃えることが大事だよ、ということを伝えたいわけではなく、ひとつの行動が影響し、それを訂正するのに、膨大な時間が必要になるということ。
文化を築くにあたって、あなたが何を信じているかはどうでもいい。 あなたが何をするかに意味がある。
まさに、そういうことだ。
そして、「その行動はなぜしなければらならないのか」という問いに対し、リーダーがどう答えるかで文化が決まる。
価値観の背後にある「なぜ」をことあるごとに訴えることが大切だと。
ちなみに、著書では「武士道」についても紹介してくれている。
武士は、価値観ではなく徳(善い行い)の体系が文化だった。
価値観は単なる信条だが、徳とは人間が努力し体現する行動だ。
やはり、ここでも行動なのだ。
そして、厳しい事実を2つ教えてくれた。
リーダーは社員から、企業文化の行動規範を試される時が必ずくる。
もしありえないことをしている社員がいたら、企業文化がそれを許しているのだと思い出してほしい。
企業文化は行動の積み重ねだということは、リーダーがいかに言行一致した姿なのかが問われているということだ。
ど真ん中エディットワークでも、「行動」「言葉」「思い」を一致させること。
これがど真ん中を生きることにつながるということを説いている。
そして、実践の繰り返しこそ、ど真ん中をカタチにしていくのだ。
では、なぜ、この実践が必要なのか。
なぜ、この仕事をしているのか。
その仕事の意味は何か。
その意味に導いてくれた言葉は何か。
あなたは、何者なのか。
自分の物語を紡いでいくこと。
これがど真ん中エディットワークのメインテーマだ。
自分の物語が見えてくることで、「なぜ」に答えられる自分となる。
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