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執筆者の写真yamashina shigeru

いのちをつなぐ

いのちを伝え、いのちを繋げ続けていきたい Vol3



名刺を作らせていただいた方との対談動画です。

土遊野の河上めぐみさんとの対談です。


▼土遊野

五感で“生きていること”を実感できる里山、いただく命と食べてくださるパートナーに「ありがとう」。この支え合う農の営みを、次世代にも繋げていきたい。

土遊野(どゆうの)では農薬・化学肥料を一切使わず、人にも環境にもやさしい作物を育てています。



どういう癖かわからないけど、周りからの評価を気にしていた。

農業ってどう思われているのだろう。

いい意味で、気にしている。

 

だからこそ、今の思考と心のめいいっぱいで生きている



家族経営から規模を大きくしていくことは、ブレないのか。


ブレてない。

 

「最初の子どもが2年前に早産しているのです。」


農業で日々命を扱って、大事で儚くて、みんなが生きられるわけではないことは、知っている。

でも、自分の子が長く生きられない現実。

人間も同じ自然の生き物。



息子が教えてくれたこと


息子が亡くなって、命に対して前向きではなかった。

自分の命に対しても。


そんな状態で、他の命と向き合っていいのか。

自分が幸せに生きるとか、何かを求めて生きるとか…。

子どもひとり育てられないのに、そんなこと考えちゃいけないと思っていた時期もあった。

「成功」という言葉に対しても、ネガティブだった。


「息子が生まれてきてくれてよかったって、感謝できる日がきっとくるよ」

と言われたことがあったけど、そんな日が来るとは思えなかった。


その後、人から「かわいそうだったね」という声を掛けられたときに、息子がせかっく生まれてきてくれたのに、生まれてきたことを悲しいことにしてしまっているのは私だということに気づかされた。


さだまさしの曲に

「あなたの笑顔を守るために多分僕は生まれてきた」

というフレーズがある。


ぼくは別にお母さんを悲しませるために生まれてきたわけではない。

そんな息子の声が聞こえた。


息子の命は、かわいそうだったか。


世の中には、一日で命を落とす虫たちもいる。

農業は、いのちの循環で土づくりをしている。



短い命だから、かわいそうなのか。


命は儚いし、人間はいつ死ぬか分からない。


いのちは物理的なものではなく、つながっていくものだ。



いのちをつなぐこと。


農業をしないという選択はない。

いのちをつなぐ農業をしよう。


ちゃんと自分が思うように、精一杯生きないと息子に失礼だ。


つづく。

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