すべては1人から始まる
トム・ニクソン 著
この本をベースに勉強会をしています。
第3回目の勉強会の様子
前回からのつづき
ソースの役割
ソースとは、傷つくリスクを負いながら、最初の一歩を踏み出した創業者のこと。
ソースは個人的リスクを取っていることから、イニシアチブに対して自然なオーサーシップと結果に対する全面的な責任感を抱くようになる。
ソースは一人
どれほど共同創業者たちが親密な関係であったとしても、ひとつのイニシアチブには1人のソースしか存在しない。
ソースとして一歩踏み出した当初は、不安もあり、協力な仲間の存在を欲しがるものだ。
もし、すばらしい仲間と出逢い、共にイニシアチブを歩もうとしたとしても、ソースは一人なんだ。ソースとサブソースという関係は成立したとしても、ソースが二人になることはない。
ここは抑えておくべき重要なポイントだ。
いつでもソースは存在する
複数の創業者のうち、一人が去る場合、または、複数のイニシアチブが合併する場合。
ソースは誰なのか、ソースは誰に継承されたのか。
表面的役割や役職、組織運営、システムも大事だが、ソースに注意を向けることが、その後に起きうるチーム内の問題を回避することに役立つ。
ソースはビジョンを感じ取る
ソースはビジョンを感じ取ることができ、普段は言葉で表現できないものでも察知する深い感覚を持っている。
つまり、ビジョンを策定しようとした場合、話し合いは重要だったとしても、ソースが何を感じているかを共有していくことが大事になる。
ソースのエネルギーが活動の燃料になる
ソースは、エネルギーが得られるビジョンとつながりを持ち続け、軌道から外れないでいることが決定的に重要な役割になる。
またソースは、自分の身心の健康、成長と進歩に注意を払う必要がある。
なぜならば、ソースの内面の状態は、すぐにほかのメンバーに影響を与えるからだ。
お金からは何も始まらない
お金から始まるイニシアチブはない。
会社という法人は破産することはあるが、それでもビジョンとエネルギーをもったソースが存在していれば、何かを創造する活動はいつだって何らかの形で続いていく。
お金があるから、会社があるから、創造活動ができるということではない。
諦めないこと、ソースとしてのエネルギーがある以上、続けていける。
これは大切な真理だと思う。
つづく。
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