すべては1人から始まる
トム・ニクソン 著
この本をベースに勉強会をしています。
第14回目 みたらしソース部 11 クリエイティブな組織構造
前回の行動科学研究所所長の岩田洋治さんとの対談の振り返りから始まりました。
ソース原理にとって大切なのは「コール」である。
ソースは何によってつい動かされているかというと、「コール」、つまり、自分の内からの声である。
大切なのは、自分の内からの声というのは、ソースだけの声ではない。
みんな、声と繋がっている。 ソースは、誰もが耳をすませば聴こえる声(コール)を一番強く聞こえている人だということ。
だからこそ、ソースに人が集まり、サブソースが生まれる。
ここでひとつ分かるのは、自分の環境、世界に関心をもつことが大切だということ。 なぜならば、命は繋がっているから。
次に必要なのは、コールを聞いてイニシアチブをとれるかどうか。
本当の仕事とは何か。
それはコールを聞いて、リスクを背負ってイニシアチブをとること。
つまり、ソースになることが仕事である。
コールを聴かずに、職務的規範で働くのは仕事と呼べないのではないか。
これからAIが発展していったときに、人間がすべき仕事が減っていく。
その中で、残る仕事こそ、コールを聴きイニシアチブをとっていくことなのではないか。
もうひとつ「盟友」という言葉を紹介いただいた。
ソースとサブソースの関係を考えた時、本来適切な表現は「盟友」なのではないか。
盟友という言葉を使うと、ソースからサブソースをみたときに盟友と言えるし、サブソースからソースをみたときにも盟友と呼べる。
ソースとサブソースの関係を盟友という言葉を使うことで、正しいイメージを伝えやすい。
たとえば、この盟友の話は、リーダーシップ論にも通じる。
これまでは、多くのフォロワーを集めることができるのが強いリーダーシップと評価されていた側面がある。
しかし、フォロワーが多いことではなく、盟友を集められることが、本当のリーダーシップなのではないか。
依存関係や主従関係があるわけではなく、お互いがコールを聴きイニシアチブをとっている状態で、お互いを盟友関係だと理解していること。
そういった関係性の盟友を増やしていくことができるのが、リーダーシップなのではないか。
なぜ、盟友が必要になってくるのか。
これは大きなビジョンを達成しようとすると、ひとりではできないから。
そして、盟友を増やしていくには何が必要かというと、ストーリーテリングの力だ。
自分の物語を語る力がないと盟友をついてこない。
ソースがストーリテリングの力を身につけるにはどうすればいいのかというと、「聴く力」になる。
ソースに集まったサブソースが投げかける問いに対して答えようとする姿勢が、ストーリテリングの力に変わる。
そのためには「聴く力」が必要になる。
あとクリエイティブ・フィールドを日本語にすると「意気に感じて」という表現になる。
意はビジョン、気はエネルギー。
クリエイティブ・フィールド内で、ソースが発するビジョンとエネルギーに影響され、エンパワーメントさせられる。
それがクリエイティブ・フィールなんだ。
つづく。
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