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執筆者の写真yamashina shigeru

その需要は必要か

更新日:7月31日

おたすけじろう VOL2(動画は3)


「子供からお年寄りまで応援し、応援しあえるクラブ、人、街を目指します」

 小矢部FCの吉田功次朗さんと、久しぶりに対談します。

「おたすけじろう」という事業を立ち上げたということで、新聞に掲載されました。

前回からのつづき。


▼小矢部FC


▼おたすけじろう





(吉田)

自己決定能力が欠けている方を支援している友人から、手伝ってもらいたいという相談があった。

具体的には、自己決定能力が欠けている方が所有している土地をきれいにしてもらいたいと。

それが「おたすけじろう」のはじまりだった。



世の中には、草刈や不良品回収をするような事業者はたくさんある。

しかし、多くの事業者は福祉の知識が少ない。

そんな中で、誰に依頼すべき悩んでいる人たちがたくさんいる。


そもそも自分は、福祉の仕事を10年ぐらいしていた経験もある。

そんな中で、いろんな人から連絡がくるようになった。


ヘルパーさんができる領域とできない領域が決まっている。

その領域のちょっとした先のことをするサービスをつくろうとはじめた。


幸いにも、家族が暮らす生活の土台は別の仕事で確保できている。

だったらチャレンジしてみようと。

妻も福祉の仕事の経験があるので、一緒にやることにした。


いろんな縁が繋がって始めたこと。


需要はかなりある。

時間のお手軽サポートと、見積からのプロサポートの2種類がある。



(山科)

実際やってみて心の変化はあったのかどうか。



(吉田)

高齢者で一人暮らしで、頼れる人がいないという人が社会には多いことに気づかされた。


具体的には「1月の地震から、まだお墓の様子を見に行けてない。一緒にお墓まで同伴してもらいたい」という依頼があった。


それを聞いて、その方がどんな環境で暮らしているかは分からないけど、半年間お墓を見に行きたいという悩みを相談する相手がいなかったことは想像できる。

もしぼくを見つけてくれなければ、まだまだお墓を見に行けなかったはず。



本当は、応援し応援しあえるコミュニティがあれば…。

または「おばあちゃん最近どう?」と話しかけてくれる人がいれば、いろんな解決方法があったのではないか。

代理でお墓の様子を見に行くこともできたはず。


そういうコミュニティやコミュニケーションがあれば、お金をかけずに解決できる問題のはず。


今は対価をもらってサービスを提供しようとしているが、対価に依存しないような仕組みをつくることができれば、「誰もが、応援し、応援しあえるクラブ、人、街」に実現できるのではないか。


(山科)

吉田くんの話はすごく共感するし、ちょうど同じようなテーマを考えていたところ。

ヤマシナ印刷がまだそこまでできるわけではないのだけど、1例を挙げると。。


ヤマシナ印刷のように、グローバルでビジネスをする会社ではなく、ほぼ地元の方とのつながりで仕事をしている会社はいろいろあると思う。

たとえば、自動車学校、葬儀屋、地元の方が営むクリーニング店、歯医者、老舗の和菓子屋、建設業など。


そういった会社が、「おたすけじろう」のサービスに月10万円支払う。

そして、会社の所在地の地域の方の困りごとをどんどん解決してもらう。

同じ10万円を宣伝広告等に利用していたのであれば、経費の利用先を変えればいいだけ。


たぶん、最初の数年は会社に直接利益をもたらすわけではない。

しかし、それを継続していくことが、地域に必要なコミュニティを生み出してくれる。

それは結果的に地域を盛り上げることになり、必然的に会社の利益につながる。


そういった投資ができるような感覚が生まれるといいのだけど。

同じようなことを行政に求めるのではなく、敢えて営利を目的とする株式会社がこの分野に投資する。

それは小さくとも大きな変化につながるのでは。

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