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執筆者の写真yamashina shigeru

ど真ん中の組織

会社は「仲良しクラブ」でいい 橋本正徳 著 読了



結構な意訳で紹介。


一匹狼の群れ 本来であれば群れることを嫌う一匹狼のようなタイプの人々が群れている状態。


そんな組織で成長している企業のサービス開発についての物語。内容はともかく、エッセンスだけ紹介したい。

ぼくの意訳です。


この一匹狼の群れという発想は、まさにぼくが一番興味があるテーマです。 なぜなら、ど真ん中名刺の次のステージがこれだからです。 リーダー一人がど真ん中を生きているのではなく、チームメンバー各々がど真ん中を生きる、それでいて、チームとして成立している。そういったチームを生み出していけたらいいなと思っている。

そういう意味では、この本はとても参考になるエッセンスが詰まった内容だった。


ポイントを紹介する。(あくまでも意訳だ)



・一匹狼とは、ど真ん中を生きる人間であるということ。

まずもって、一匹狼が、どんな特技や才能を持っていたとしても、そもそも、ど真ん中を生きている人であること。

自分のスキルを活かしながら、社会に貢献し、かつ、ワクワクすることを仕事としている。働くことと生きることに境界線がない生き様だ。

一匹狼とは、ど真ん中を生きている状態の人

これが結構重要だ。でないと、これ以降で紹介するポイントがうまく作用しなくなる。



・仲間を信じる。

仲間を信じない場合にかかる時間と費用を考えると、明らかに最初から信じることを前提で動いた方がいい。

仲間とは、つまり、自分と同じようにど真ん中を生きる仲間であるはずだ。

その生き様として信じればいい。

また、mustとneedsとwantsを分割して生きている人よりも、その生き様自体がその人を表現しているはずなので、僕個人的には信じることは容易だと思っている。



・無責任に責任をとると決断する。

マネージャーとなる人は、「無責任」に責任を取ると決断して動く。

どうしてもチームとなると、マネージャー的存在は必要となる。

その場合、マネージャーになる人の大事なスキルは何か。

人をまとめる力、コミュニケーション力、計画性…、いろいろあるかもしれないが、最終的に、「無責任」に責任を取る決断をすること。

この無責任でいいということ。これが大事だろう。



・何をすべきか、ではなく、誰を選ぶか。

目的やゴールが最重要ではなく、「誰とチームになるか」こそ大事である。

それは、考えれば、当たり前のことなんだけど、目的がメインとなってしまうことは多々あるのではないか。 そもそも、ど真ん中の仲間同士のチームを作ることが大切であり、だからこそ信じること、無責任であることが可能となる。

ということは、目的ではなく「人」になることは明白だ。



・「弱み」を補い合う。

これが実はすごく重要なポイントなのではないか。

一般的なチームならば、個々の強みを活かすことを考える。 そうではない。 まず、各々の「弱み」をさらけ出す その上で、各々の「弱み」を補い合える関係を作るということだ。 なぜか。 そもそも、ひとりひとりが、ど真ん中を生きているので、なすべきこと、自分の強みは理解した上で動いている。それは放っておいても実践しつづける分野であるはずだ。

そんな仲間が求めているのは、自分の弱いところをサポートしてくれる仲間だ。 ここで重要なのは、誰かにとっての弱みを、誰かにとっては強みまたは強みに近いと思う人がサポートしてあげるべきだということ。弱みだと思っている同士がサポートしあってもよろしくないはず。 やはりここも、自分のことをさらけ出している状態であること。結局ここが重要になるということだ。自分のど真ん中物語を語り合う関係であること。



・1+1+1=想定外の1

これも、普通の組織では、1+1+1=100といった具合に、本来の価値以上の力を発揮することを善とするだろう。 しかし、ど真ん中同士の組織の目的は違う。

どれだけ想定外の「1」を生み出すことができるか。

3じゃなくてもいい、1でも十分だということ。

そのことで、変容していくこと。これを受け入れていくことを大きな財産として認めあうチームであること。

実はこれこそ、生きる力になるのではないか。

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