富山にもどるキカッケをつくる(4)
Labore株式会社 代表
泊まれる図書館寄処 オーナー
中西祐樹くんとの対談
前回からのつづき。
今回がラスト
▼Labore株式会社
学生にキヅキとワクワクを
▼泊まれる図書館寄処
地元の大学生が運営しているゲストハウス
新事業としてスナックを事業承継し経営していく。
東京の有楽町にあるSAAIや北海道にある行政が運営しているインキュベーション施設に、バーやスナックが併設されている。
▼SAAI
▼IT起業が集う立ち飲みバー
(中西)
実は、スナックやりたいなとは、2年前から思っていた。
そして、3ヶ月前ぐらいに「スナック水中」に行き、まじでやりたいと思い動き始めた。
(山科)
僕らが今考え直さないといけないことは何か。
人類が忘れてはいけないこと。
そのひとつは「予測はできない」ということをちゃんと理解することなんじゃないか。
何か盲信的になっている人は、ひとときの成功をする力をもっている。
そういった方が語る言葉の口癖に「絶対に」「必ず」というキーワードがでてくる。
この信じる力が、成功へ導くエネルギーになるのだろう。
ただ、人類の歴史を振り返ると、誰も予測は当たっていない。
なぜか人類は、片方では「絶対などない」と頭の片隅では気づきつつ、絶対を信仰しそれに人生を打ち込む。
そのほうが、判断に必要は消費エネルギーを抑えることができるからなのかもしれない。
では、「世の中は予測できないもの」という視点に立って前に進むには、頭で考えた思考に依存するのではなく、純粋に感動したこと、自分の心が震えたこと、意味はわからないけど直感が働いたことに目を向ける必要がある。
それは、言語化できない感覚に近いことなので、他者に説明しづらい。
頭で考えた思考の言葉で説明するほうが、理解はされやすい。
例えば、今回のゲストハウスとスナックはシナジー効果があるという説明もきっとそう。
実はそれって、後付けで意味を持たせだけのはず。
本当に自分が決断した理由は、言語化できないところにあったはずだ。
その言語化できない声を信じることができるかどうか。
「自分の心の声をどうしたら信じることができるか」というテーマは、学びの量でもない。
むしろ、知識が増えるほうが、逆に信じられなくなる可能性だってある。
この言語化できない心の声を大切にすることを忘れないようにしておくことって、売上を伸ばすことよりも大事なことかもしれない。
ぼくは、中西くんが自分の声に従って行動できていることに、感動を覚えた。
(中西)
ぼくも感動しています。
今を間違っていないと思えました。
(山科)
この中西くんの経験をどう伝えていくかも、これからの役割になってくるだろう。
自分の心の声に従う生き方というのは、年齢は関係ない。
後輩にも先輩にも届けることができる経験なのではないか。
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