勝てるデザイン 前田高志 読了
いい意味で、気持ちを振るい立たせてくれる本だった。
僕自身、デザイナーという肩書は使っていないが、仕事柄、デザインに関わる仕事がほとんどだ。その中で、ぼくは何を大切にしているのか、どこに自分を一番活かせるポイントがあるのか、、改めて考えるきかっけとなった。
さて内容ですが。
1)選ばれる人になるには?
自分ごととして仕事に向き合う。 信頼を得ていく。 そこから絆につながり、選ばれる人になる。
結局、ここにたどり着く。 とてもシンプルなんだけ、本当に見落としがちな姿勢だ。
特に「自分ごととして」という言葉は、すごく重要だと感じた。
2)デザインはアウフヘーベンだ
アウフヘーベンは、2017年に流行語大賞の候補になったらしいのだが、ぼくは初めて聞きました。 アリストテレスの「問答法」に起源がある。簡単に言えば「対立する物事から新しい見識を見いだす」方法だ。
①とある主張【正】 ②①を否定、対立、矛盾する主張【反】 ③この【正】と【反】が保存されながら、より高い次元で統合された新たな主張【合】
要するに、2つの対立する主張をどちらも否定することなく、両者を組み合わせた新しい主張として生かしていくという考え方だ。
この考え方こそ、デザインであり、著者が一番得意とすることだと。
この2つの内容は、まさにど真ん中エディットワークに通じる。 特にこの「アウフヘーベン」こそ、とても重要な価値になっていきそうだ。
「だったら重ね合わせ実践してみたらいい」
そう思えるマインドの大切さ。
SDGsを広めるにあたっても、「アウフヘーベン」の発想が重要になってくる。
いい本だった。そしてたくさんの課題を提案してくれた。
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