アーティストシンキング
ベンジャミン・スケッパー 著
読了
被爆三世で日系クォーターの著者が語る世界と日本とアート。 気になった内容をぼくの視点を加えつつ紹介。
①スキル交換
ビジネスの世界では、同業者や異業種とスキル交換やコラボをしてwin-winの関係を作ることは、常識に近い。 しかし、同じことがアーティストの世界ではあまり行われない。 アーティスト同士でアート作品の交換やスキル交換があってもいいいのではないか。
②マイクロパトロン
月1000円~といった、アーティスト活動を支援する、見返りを求めない少額のマイクロパトロン制度が普及すること。 アーティストもエッセンシャルワーカーであることが社会的に認知されることも重要。 そのためには、なんちゃってアーティストと本物のアーティストが区別されなければならない。
エンターテイメントの価値と同時にアートの価値がこれからスポットが当たることを望む。
③Why
「自分の目的、つまり、何のためにしているのかわからなければ、あらゆることはうまくいかない。」 多くのアーティストは、目的を問われることを嫌う。
しかし、「何のために」を理解できてなければ、壁にぶつかったときの生命力にならない。
ど真ん中エディットワークでは、この「何のために」とは、つまり、自分の物語を編集することだ。
④人生
You are the architect of your own life. 自分の人生を構築していくのは、まさに自分自身だ。 自分の人生に余裕を作ること、社会課題に目を向けること。 それがなぜできるか。 それは、自分の人生を自分で構築しているからだ。 つまり、お金があるから、社会的地位があるから、余裕がうまれるわけではない。
⑤使命
必ず一人ひとりに与えられた使命がある。 つまり、組織も一緒である。
トップだけが立派なビジョンを掲げていても意味がない。
全員が使命とミッションを理解し実現させていこうとしなければならない。
⑥騙されやすい理由
日本人が騙されやすい理由は2つ。 1つは、自分を知らないこと。 2つは、世界の動きを知らないこと。 まずは自分はどう生きるかを確立できているかどうか。
それが確立できていれば、基準ができる。
座右の問い、志の言語化、そして、ど真ん中を生きることが、それに当てはまる。
⑦投資家
人生を終えるときに、いい人生だったと思えるか。 そして、投資家として、いい人生だと思えている人を応援できているか。
いい人生だと思えるということは、自分自身が投資家となり、同様に、いい人生を送る人を応援すること。
この連鎖が重要だ。
これは、大志をいだくことが、お金の出口を理解できるようになるということだ。
自分の命があるないに関わらず、成したいことは何か。
それを定めることができたとしたら、当然、何のためにお金を使うべきか、誰と時間を過ごすべきかが見えてくる。
どれもタイムリーな話題と学びある本でした。
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