与に言うべくして、之と言わざれば、人を失う。 与に言うべからずして、之と言えば、言を失う。 知者は人を失わず、また言を失わず。
語り合う価値のある人に、遠慮して話しかけないのは、大切な交友の場を失うことになる。反対に語り合う価値のない人と会話をすれば、失言することになる。
知者は、大切な人との出会いを取り逃すこともなく、失言をすることもない。
(「実践・論語塾」安岡定子著)
縁が大切なことはわかる。
そもそもご縁がない限り、何事も前には進んでいかない。
けれども、その縁というのは、自分にとっても縁だが、相手にとっても縁なのである。
つまり、ただ何もせずに縁を待つということではなく、自ら縁をつくり出していくことも大切な世の中に必要な役割なのだ。
だからといって無暗に行動すると大きな過ちとなる。
そこは慎重さも必要だ。
その接点の大切さを伝えている章句のように感じた。
ヤマシナ印刷の2FにあるコワーキングスペースLiTa Oyabe ELABOには、行動指針が設定されてある。
■今、出逢った仲間たちがつながれば、奇跡は起きる。
■奇跡は私たちひとりひとりの行動の結果である。
■まず、「自分のアート」に目覚めよう。
■すべては実験である。行動をおこせ!
人と人が繋がることはとても重要だが、まず自分は何が得意で、何がしたいのかを明確にすること。
その上で繋がり、伝えあい、利他心をもってお互いにとって必要なことを補いながら行動していきましょう。
そういった内容だ。
LiTa Oyabe ELABOは、この行動指針に納得し合えている仲間同士が繋がれる場所でありたい。
そう願っている。
さらに一歩進めるのであれば、ど真ん中を生きる仲間同士が繋がれる場を作っていきたい。
志を持ち、自分のスキルを活かしながら、未来の希望のために動き、自分もワクワクしながら生きている仲間たち。
そんな仲間たちが、心の底にある想いを語り合える場。
今、オンラインサロンが流行っている。
同じ価値観の仲間たちがお金を出して集うコミュニティ。
この章句が伝えていることをあえて意識しなくても、このコミュニティの中であれば、自分を防御せずに、失言なく、自分を表現できる場所。
そこに価値が生まれてきているのだろう。
Comments