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執筆者の写真yamashina shigeru

ソースコンパス

すべては1人から始まる

トム・ニクソン 著


この本をベースに勉強会をしています。

第8回目 みたらしソース部(仮)



5 ソースとしての振る舞い



ソースの役割を自覚する




自分の役割を自覚することであり、自分がソースだと周りに主張することではない。なぜなら、私たちは誰もが自分なりのストーリーを通して物事を観る権利があるからだ。

自分の物語を生きる権利だけではなく、自分なりの物語を通して物事を観る権利がある。

だからこそ、「我こそはソースだ」って主張することで権限を誇示することは、不要でありノイズでしかない。

自分で自覚すること。




サポートを集める



あなた自身がソースを引き受けることに心から共鳴して助けてくれる支援者を探すということ。支援者とは、それぞれの場所で存分にソースとしての役割を果たしているような人。

さきほどの「ソースは主張するのではなく自覚すること」に、匹敵するほど、これまでの常識とは違う。

これは、自分が描いたビジョンを実現させるために支援者を募るときの大切なマインドだ。

大切なポイントは、支援者自身が、それぞれの場所で存分にソースとしての役割を果たしている人だということ。


これは、僕の活動に照らし合わせると、ど真ん中を生きる者同士での支え合いということになる。これはすごく重要なポイントだと思う。

つまり、ソースにとってはAさんは支援者なのだが、Aさんの視点からみると、ソースがAさんにとっての支援者の可能性がある。

お互いがソースでありサブソースという関係性なのだろう。




ソースコンパス


ソースは強い人間ではない。常に心が揺れ動いていることが常である。

どう揺れて動いているか。

それを表現しているのがソースコンパスだ。



ソースは悩みの中にいるのが普通。


まずは、迷いと明確さの間で悩む

自分の想い描ているビジョンは明確なのだろうか。

イニシアチブはこれで正しいのだろうか。

次のステップへのタイミングや方法は、これで正しいのだろうか…と。


また、ソースは自分のクリエイティブフィールドの境界線を明確する役目がある。

ただ、そうしようとするとトップダウン式に指示命令をしなくてはならない。

または、サブソースに仕事を委ねたいのだけど、クリエイティブフィールドの境界線が曖昧になる可能性もある。

そんな悩みだ。



このソースコンパスをもう少し細かくみていく。

横軸の「迷い」と「明確さ」について。


「明確さ・表現する」とは


ビジョンの所有者は、組織ではなく個人であり自然とソース1人になる。内なるビジョンが具体的な行動となって世界と出会う瞬間に「権威」と「責任」が生じる。権威と責任の大きさは同等です。

ビジョンの所有者は、他でも組織でもなく、ソース自身なんだということ。

そして、ビジョンを表現し行動するということは、権威と責任が生じるということ。

ここを明らかにし、受け入れないといけない。


でも、なかなか明確にならない、表現できない状態に陥る。

むしろ、その状態のほうが普通なのかもしれない。

そんなときはどうするか。


迷いの中に身を置く余裕。

「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉で表現できるのかもしれない。

中途半端に判断するよりも、わからない状態に身を置く。

分からないことを、わからないままで維持する。



具体的にどうしたらいいのだろうか。


明確さがもたらされるまで、ソースの役割は耳を傾け続けること。自分が何を生み出したいのかと内側に耳を済ませること、外側のあらゆる情報源に耳を傾けることである。

「わかるときは、本当にわかる」

その瞬間が訪れるまで、待つということだ。


もしも、迷いの状態のまま判断したことが、短期的にいい結果をもたらしたとしても、振り回されないように気を付けなければならない。




今度はソースコンパスの縦軸について。

「トップダウン、境界線を守る」と「ボトムアップ、委ねる」の間で揺れ動く心。



トップダウン、境界線を守るとは


ソースが特に注意すべきなのは、イニシアチブにそぐわないものは境界内に入ってこないようにすること。そのために独裁者になるべき時間と場所は存在する

独裁者的行動は絶対NGだとは言ってない。

むしろ必要なときは、独裁者的な行動も必要になるということだ。


しかし、ソースが、ソースコンパスの横軸にある「明確さ(ビジョンの所有者は自分なんだという自覚、権威と責任が生じること)」を持ち、究極的には愛をもって行動すれば、独裁者的行動だとしても、自然な振る舞いとして受け止められる。


それでも強い抵抗にあった場合は、もっと耳を傾けたり、自分の無意識に目を向ける。

常にソース原理では、この耳を傾けることの大切さを伝えてくれている。



ボトムアップ、委ねるとは


自分のクリエイティブフィールド内で、他人がサブイニシアチブを立ち上げ、その中で役割を果たすことを受け入れる。

委ねていく勇気が必要になる。


また、自分はこの場所ではないと判断して、抜けていくメンバーが現れた時は、その人がフィールドの外に居場所が見つかるようにサポートする。



つづく。

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