すべては1人から始まる トム・ニクソン 著 読了
正直、読了といっても、ここに書かれてある内容の100分の1ぐらい理解できたかどうか…。 中盤相当フラフラになったのですが、最初の導入部分と、18章からのお金の話の内容がすごいです。
ぼくのここ5年ぐらいの最大のテーマは、個としてど真ん中を生きるということを前提として、組織と個のど真ん中をいかに調和させていくべきか。 いろいろ仮説はあるのですが、ここがすごく興味あるところです。
そのひとつの答え的なことが書かれてあることは理解しているのですが、ぼくだけでは全然内容を理解できない。
誰か一緒に勉強してほしいです。
助けてほしい!
ひとまず、お!って思った部分だけピックアップ。
①英雄的なリーダーがすばらしいビジョンを持っているというよりも、何らかのすばらしい力がリーダーを選んで、アイデアの具現化プロセスを助けてもらっているのではないか。
これは「ティール組織」の著者の言葉だそうだ。
「私たちこそ、私たちが望んできた者である」
ホピ族の長老による有名な予言だ。
クリエイティブの力がどこから来るのかは分からないが、あることだけは確かだ。
その力を信じ、リスクを負ってはじめの一歩を踏み出す。
ここにソースが生まれる。
②人間の思考は物語を通して世界を理解するようにできている。物語は私たちの行動のほぼすべてに影響を与えていて、過去を理解したり、共通の現実の認知を生み出したり、周りの人を巻き込んでいくのに役立つ。
創造することを現実にするには一人の力では限界がある。
多くの人と協力をしていかなければならない。
そのために物語は、すごく重要になってくる。
人は進化の過程で、この物語の力を手に入れていったのだろう。
であれば、この物語をどう紡ぐか。
これこそ、ど真ん中エディットワークの軸となるテーマだ。
③ソースはビジョンを感じ取ることができ、普段は言葉で表現できないものでも察知する深い感覚を持っている。ソースはそれを腹の底で感じ取るのだ。
これは組織だと、誰がソースなのかを考える時にすごく分かりやすい指針になるだろう。
形式的なリーダーではなく、この組織を生み出したソースは誰なのか。
そして、ソースたる人が思い描くビジョンは何か。
たぶん、ここを嘘偽りなく議論していくことが、チームを作る大切なポイントになりそうだ。
また、この深い感覚こそ、本当の意味での「座右の問い」になるだろう。
違和感を感じる力を養うことはすごく重要だ。
※ソースとは…ビジョン(一人の人物の頭にあるアイデア)の実現に尽力をつくすため、自分をさらけ出してリスクを負いながらイニシアチブ(ビジョン実現に向けた継続的プロセス)を立ち上げた人物。
④ソースは自分の心身の健康、そして成長や進歩に注意を払う必要がある。ソースの内面の状態は、すぐにほかのメンバー全員のエネルギーに影響するからだ。
これは本当に侮ってはいけないテーマだと思う。
自分の影響力を理解しないといけない。
ど真ん中エディットワークでは、一度視座を高めて自分の存在理由を考えてもらう。
具体的な取り組みから一度離れて、抽象的な概念で自分の存在を考えてみる。
その上で「だったら自分はこれからどうしていくべきか」を改めて具体的に考えてもらう。
そのときに大切にしているのは、まさに「心と身体のメンテナンス」に目を向けること。
ここはすごく納得する。
⑤偽りのない自分を表現する7つの問い 1,これは私に欠かせないものか 2,これは私が望んでいるものか 3,これは私が具体的に求めているものか 4,これは私が好きなものか 5,これは私が願うものか 6,これは私が夢見ているものか 7,これは私の生きがいか これらの問いに明確で力強く「イエス」でなければならない。
これは、ビジョンを明確にするための問いだが、「自分のど真ん中は本物かどうか」を確認する問いとして利用できそうだ。
パクります!
⑥ソースは自分を知り、自分を成長させようという意志を持って、自分の影や有害な部分が抑制されるような文化を築いて、創造性がもっと発揮されるよりよい組織をつくろうとしなければ、どんな組織開発の方法もうまくいかない。
確かにそうなのだが。
この自分の影を理解できるどうか。
これはすごくハードルが高い。
しかし、この向き合い方も後半に書かれてある。
そして学びつづける理由もここにある。
⑦責任は引き受けることしかできないし、決して与えられるものじゃない。ある個人が、その実現に向けて取り組むことが心からの願いを満たすものだと感じ、自ら深く身を投じるかどうかだ。
これは上に立つ人間にとって、しっかり理解しておく必要がある言葉だ。
責任は与えられない。
自ら引き受けるしかない。
⑧「未来は予測しコントロールすることができる」という間違った前提に基づいた予算を改める。
これまでの人類の歴史を振り返ったときに、誰一人未来を正確に予測できな人間はいない。
未来はコントロールできないのだ。
にもかかわらず。
「計画」とは、未来は予測しコントロールできることを前提として、今を考える行為だ。
特に予算案はそうだろう。
ここは実際にイニシアチブを進めていく上で気を付けるポイントだ。
⑨継承の瞬間。重要なのは、前任者と後継者の双方の準備が整っていて、誠実に儀式が行われること。
ソースの継承は、個人と個人の間のみに発生する。
グループに託す、分解して複数人に継承することはできないのだ。
そして形式的な継承にはあまり意味がなく、二人の間にしか分からない不思議な瞬間が必ずあるということだ。
システムを残すのではなく、ソースをいかに継承するか。
これは部活動の伝統ある強豪校には、よく存在する気がするが、営利目的の組織でこれが正しく行われているかどうか。
そしてぼくもこの継承の最中にあることは自覚している。
⑩重要なのはお金があるかどうかではなく 「自分は本来、何を実現したいのか」 「そのアイデアを実現のためにお金がハードルだと感じるなら、どんな価値観を投影しているからなのか」
このテーマをどこまで深く掘れるか。
個人より組織だとなおさらこのテーマを深堀りするためには、お互いの信頼関係が必要なように思う。
特に2番目の「お金がハードルだと感じるなら、どんな価値観を投影しているか」というテーマ。
組織になると、どうしても議題の中心にあがるのは「お金」になってくるだろう。
そこをどこまで話し合えるか。
それは自分の影と向き合うことになるだろうし、ビジョン、責任、継承、すべてに関わるテーマなように感じる。
⑪お金の存在を初めて知った瞬間から、お金が大きく影響したと感じる人生のあらゆる重要イベントを振り返る。何が起きたかだけではなく、それぞれの瞬間にお金が何を象徴していた、何らかのパターンがないか、お金が同じような性質をもって何度も現れていないだろうか。
これも別の機会で内省してみたいと思う。
親が社員の給料を準備している姿。
お小遣い。
仕送り。
・・・。
お金の出口を考えるということはしてきたが、そもそもお金に対してどんな物語を感じているのかを考えてみたい。
自己理解を深め、自分のアイデンティティを知る大きなカギになりそうだ。
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