ど真ん中コーヒー開発記(2)
ど真ん中名刺をつくるときの打合せで飲むコーヒーがあったらいいな。
小矢部の駅前にある「くろねこ焙煎研究所」にふらっと立ち寄ると、ちょうど金沢工業大学の学生に出逢いました。
コーヒーの魅力にとりつかれ、大学内にある喫茶店のオリジナルコーヒーを開発中だとか。
それならば!と、ぜひ一緒にオリジナルコーヒーを開発をお願いしたいと依頼!
その第一弾の打合せ風景です。
前回からのつづき。
▼くろねこ焙煎研究所
「どんなコーヒーを開発してほしいのか」
ど真ん中名刺をつくるときのワークショップで飲んでもらいたいコーヒーということで、まずは、ど真ん中名刺とはどういったものなのかを説明する。
今自分がどういう情況に置かれているのか。
それは、must、needs、wantsで語れるのではないか。
must=仕事
needs=周りから求められていること
want=やりたいこと、趣味
つまり、「今の自分は、やらなければならない仕事(must)があって、それとは別に、周りからお願いされている役目(needs)があるんだ。また、自分がワクワクする趣味(wants)がある。」
こんな風に、自分の情況を説明できるはずだ。
では、この3つをどんなふうに時間配分をしているか考えてみる。
たとえば
must 80%
needs 10%
wants 10%
で自分の時間を使っているとする。
でもこれだと、仕事ばかりの人生であり、あまり幸せを感じられないのではないか。
であれば
must 40%
needs 30%
wants 30%
でバランスをとりたい。
または、
must 20%
needs 30%
wants 50%
として、できるだけmustを減らしてwantsで生きていきたい。
多くの方は、この配分で悩んでいる人が多いのではないかと予想する。
しかし実は、全く違う視点を持つことで、あっさりと問題を解決できるのではないか。
それが、ど真ん中を考えるということ。
どういうことかというと、must、needs、wantsを別物として分けて考えるのではなく、3つすべてが重なることってないだろうかを考える。
もし、その答えがあるのであれば、3つの重なるど真ん中を自分の仕事として選択すればいい。
仕事でありながら、社会に貢献しながら、自分もワクワクする。
そんな生き方を選択すればいいのではないか。
ど真ん中名刺とは、まさに、そんな生き方を表現する名刺のこと。
「あなたのど真ん中は何か」
それを表現しましょうと。
開発するコーヒーも、同じようなストーリーがあるコーヒーにしたい。
味というよりも、このど真ん中の意味に繋がっているか。
たとえば、3つの産地の豆をブレンドすると、新しい味が生まれるとか。
もう一段深めると、ど真ん中名刺を作るときに「血、育ち、教え」ということも考える。
血=どんなご先祖さまがいるのか
育ち=両親にどんなふうに育てられたのか
教え=友や師から何を教えられたのか
血があり、育ちがあり、教えがあることで、今の自分が存在している。
だからこそ、いまやるべきmustがあり、needsとwantsがある。
であれば、せっかくなら、must、needs、wantsを重ねた道を選択したらいいのではないか。
そんなストーリーを描き作っていくのがど真ん中名刺。
このど真ん中名刺を作るストーリーと似たような開発ストーリーがあるコーヒーがほしい。
コーヒー豆の歴史
なぜこの豆を選んだのか
豆の量の比率、数字の意味
名前や由来
開発に関わった人の物語
産地の意味
だったり。
つづく。
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