ゼロで死ね ビルパーキンス著 読了
小さな死の連続
子供の成長をみてて、見てる側がなんとも言えない感情になったことがある。 小さな死、です。
10年近い前になると思います。
長女と長男がレゴで遊ぶの大好きで、毎日遊んでいました。
その日を迎えるまでは。
たぶん、その日の前日も仲良く遊んでいたと思うのです。
そして、突然小さな死を迎えることになります。
いつものように長男がお姉ちゃんに 「レゴで遊ぼう」 って声を掛けます。
すると、姉が返事しないのです。
返事のない姉を見て、長男が何度も何度も 「遊ぼうよ」って声を掛けます。
それでも姉は、何もいいません。
とてもやさしい弟想いの姉で、弟の呼びかけを無視するようなことを今までしたことがありませんでした。
ぼくも隣でそのやり取りをみていて、どうして姉が返事をしないかが分からず、注意しようか迷っていたのです。
すると、姉の目から突然涙があふれだしたのです。 「もう遊びたくない」 と。
ぼくは一連の状況を見てて、やっと気づきました。
姉が少しずつ成長し、弟とレゴで遊ぶことができなくなったのです。
小さな死。
まさに、人生の中で、価値を最大限に活かす経験ができるタイミングは、限られている。 その限られたタイミングで、もっとも価値ある経験ができるかどうか。
人生は小さな死をなんども繰り返しながら成長する。
一度成長してしまえば、後戻りをして当時楽しく仕方がなかった経験をしても、価値を感じることができなくなる。
そのタイミングを逃すな。
それがこの本のひとつのテーマでした。
著書の後半に、大胆に行動するための3つのポイントが書かれてあった。
それも紹介する。
大胆に行動するための3つのポイント
1,大胆な行動をするタイミング
あなたがどれくらいリスクをとろうが、どんな大胆な行動に出ようが、それは人生の早い段階がいい!早ければ早いほど、失敗のダメージは少なく、成功で得られるメリットは大きくなる。 つまり、今だということ。
2,行動をとらないことへのリスクを過小評価しない。 何もしないことは、何かを失っている可能性があることに気づくこと。
小さな死はひとつひとつ起きてくる。
時は有限であり、有限であるだけではなく、経験を最大限に活かすタイミングがあることを知る。
3,「リスクの大きさ」と「不安」を区別する。 不安が大きくなると、リスクを過大評価してしまう。 客観的に、最悪のシナリオを想定し、それを乗り越える道を検討する。
特にこの3番目のリスクと感情的不安を同時に考えてしまうことは多いのではないか。
何かを選択するときに、大きなヒントとなった。
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