一度会うと忘れられない人とは
- yamashina shigeru
- 2023年10月19日
- 読了時間: 3分
朝活大学素読会
詩に云わく、彼の淇の澳を瞻れば、菉竹猗猗たり。
斐たる君子有り、切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如し。
瑟たり僩たり、赫たり喧たり。斐たる君子有り、終に諠るべからずと。
切するが如く磋するが如しとは、學を道うなり。
琢するが如く磨するが如しとは、自ら修むるなり。
瑟たり僩たりとは、恂慄なり。
赫たり喧たりとは、威儀なり。
斐たる君子有り、終に諠るべからずとは、盛徳至善、民の忘るる能わざるを道うなり。
詩に云わく、於戲前王忘れられずと。
君子は其の賢を賢として、其の親を親とす、
小人は其の樂しみを樂しみとして、其の利を利とす。
此を以て世を沒りて忘れられざるなり。
今回の箇所のテーマは
「一度会うと忘れられない人とは、どんな人物か」
ということになる。
前半部分では
厭きることなく学び続けること、実践を伴う修養により徳を積むことをしている君子には、人に忘れられないような風貌や気品をまとうようになる。
内面にある徳が、外ににじみ出るような人物になるのだろう。
後半部分では
そういった忘れらないような君子が尊敬していた賢者はどんな方だったのか。
また、どういった方を親愛してお付き合いしていたかを知り、自分も同様に、お付き合いしていく。
そういった循環が生まれれば、亡くなったあとにも忘れられないような存在になるよと。
人の縁を途切れさせない生き方を紹介している。
ここまでの「大学」に書かれてあることを簡単に振り返ると。
1,大学の道の要約
2,過去のすばらしい君子は、みんな明徳を明らかにしてきたよ
3,学びと実践というのは、日に新たなにしていくことを続けることが重要だ
4,人は時と場所と立場によって止まるべき役割がある。ある意味「礼」。
5,学び、実践し続けることで、身にまとう風貌が変わる。
6,自分に影響を与えてくれた人物との縁を途切れさせない工夫をしていく。
という感じになりそうだ。
ここまでは、「大学」を学ぶ上での心得的なことが記載されてある。
ここから先は、最初に書かれてある要約部分をひとつひとつ具体例を紹介しながら説明していくことになる。

さて、そういった話をみんなでしている時に、人物をどのようにみるかというテーマになった。
論語には、人物のどこを見るべきかを紹介した章句がある。
その以(な)す所を視
その由る所を観
その安んずる所を察すれば
人焉んぞかくさんや
人焉んぞかくさんや
その人物が、どんなことをしているのかを注意深く視る。
そして、なぜ、何のためにその行動をしているのか、いろんな角度から隈なく観察してみる。
行動していることで、その行動の動機が分かったら、その人物は最終的にどういった状態になれば満足するのか、安らぎを覚えるのかを、実際の言動だけではなく、心の中の本心も察してみる。
ここまでできれば、その人物がどんな人物なのか、隠すことはできない。
この論語は、翻ると、自分自身も他者から同じように観察されていることを知るということだ。
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