これまでの人生で苦労したことを省みると、本当にもうダメだといった心底辛い苦労は体験していない。
人並みな苦労をしてきた程度だろう。
なぜだろうか。
考えてみると、理由は2つある。
ひとつは、臆病だということ。
子どものころから、それなりに失敗しない程度の挑戦しかしてこなかった。
シミュレーションをして、確率の高い選択肢を選ぶ。
冒険は苦手。
もうひとつは、親の愛情なのではないか。
今も両親は健在であり、愛情を感じるからこそ、「何とかなる」と勇気が湧く自分がある。
それは、なんとも不思議な力だ。
金銭的援助や安全な場所の提供といったカタチあるもののことではない。
「あぁ、何とかなるはずだ」
そう確信できる不思議な力をいただいていたことに気づいた。
同時に、僕自身が子どもたちに同じ不思議な力を届けてあげることができているだろうか。
不思議な力を与える側になれるということ。
つまり、親になるということは、なんてすばらしいことなのだろう。
みんな超能力者になれるのだ。
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