君子の天下に於けるや、 適も無く、莫も無し。 義にこれ与にしたがう。
君子が天下のことを行うときには、必ずこうしようと固執しない、
また絶対にこれはしないと頑なになることもない。
常に正しい道に従うのみである。
(「実践・論語塾」安岡定子著)
この章句のとおり、「必ずこうするんだ」といった一方方向の見方にこだわってしまうことはよくないという話は、よく聞く。
しかし、知っているだけではなく、柔軟な姿勢で、そのとおりに身を正すことは厳しい。
ただ、ここで考えるべきは。
「必ずこうするんだ」にこだわることと同じはずなのに、「絶対にこれをしない」にこだわる人の意見を聞くと、「そうか、がんばってるな」って思ってしまうことがある。
たとえば
「夜10時以降は、アルコールを飲まない」
「土日は、絶対に仕事の電話は受けない」
など。
「する」と「しない」。
ひとつの真理を二つの側面から見ること、立体的に考えることは大切だ。
しかし、人の習性として、どちらかの側面のみを重要視するパターンが多いように感じる。
世の中を正しく見る習慣。
人として正しい道は何かで判断すること。
ど真ん中名刺ワークショップも、「ねばならない」という思考に陥ることがある。
つねに自分を省みる。
それを忘れてはならない。
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