なぜ学ぶのか
出口治明 著
読了
久しぶりに「14歳の挑戦」が始まるのかと、ふと頭に浮かび選んだ1冊。
先日の読書会のテーマだった夏目漱石の「こころ」のときに、「こころ」とダーウィンの進化論って一緒なんじゃないかって思ったのだが、この著書にもダーウィンの有名な言葉が紹介されていた。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残るのは、変化できる者である。
生き物が生き残るために必要なのは「運」と「適応」だけだと。
著書には、ダーウィンの言葉に似た言葉として、もうひとつ紹介されている。
フランスの作家ロマン・ロラン「ミケランジェロの紹介」という本の中の言葉だ。
世界に真の勇気はただひとつしかない。 世界をあるがままに見ることである。 そうしてそれを愛することである。
変化できること
あるがままに見ること
それを愛すること
この3つを人生の中で実践していくこと。
ここに学ぶ意味があるのかもしれない。
著書の後半には「変人」という言葉も紹介されている。
この3つをもし本気で実践したとすると、たぶん周りからは「変人」扱いされるのではないか。
ただその変人として、常識を疑い、空気を読まず、自分の頭で考えてきた人間が、世の中を前進させていった。
それは事実だ。
難しいことを一切語らず、出口さんらしく、データ、ファクト、ロジックで語られている本でした。
Comments