ジーニアスファインダー
自分だけの才能の見つけ方
山口 揚平
読了
歴史に周期性があるという説がある。
最初に興味を抱いたのは今から25年近く前に読んだ本だ。
大学4年生ぐらいだったと思う。
当時を振り返ると、若さと自由があることで、いろんなことを学びに多くのところに出かけた記憶がある。
さて、この1年ほどの悩みがある。
①我欲を捨て、目の前の人に誠を尽くしきる生き方。 ②この世は舞台であり、自分は主人公である。自分を生きる。
どちらも素晴らしい生き方であるが、よくよく考えると、相反することを言っているようにも思える。 直感的には、どちらも正しく、どちらもひとつの真理を言い方を変えてるだけ。
そう捉えることもできそうだ。
ただ、自分の中でこの2つの生き方をひとつのこととして、自分の言葉で語ることができないモドカシサを抱いていた。
この本に、ちょうどそのことに触れるヒントが書かれてあり、なるほど!と思えたのだ。
人間は社会性と個性の掛け算で生存競争をくぐりぬけてきた種であるということ。
社会性と個性、どちらも欠けてはいけない。
これはまさに、誠の生き方と、自分の人生を生きる、の2つを表現しているように感じた。
つまり、種としてのDNAにしっかりと組み込まれている特徴的な生き方なのだ。
さらに付け加えるのなら、量子だ。 量子は、波と物質の両方の性質を持つ。
個としての存在と、波の一部としての存在だ。 まさに量子力学と人間の種の生存もシンクロする。
ここで歴史の周期性という一段上の視点で考えると、社会に混乱が起こる周期は、個性を大切に生きる生き方が、興味関心となる。
社会性を追求しようとしても、正解のない時代だからだ。
この時代は、ベクトルを自分に向けて、個性を大切にする時期なのだろう。
しかし、個性だけを重んじることも違う。
循環するということを考えると、必ず次は社会性の重要性が必要となる。
また、人間はこの両方が必要な種なのだ。
実は、ど真ん中エディットワークでも同様なことが言える。
ど真ん中エディットワークを希望する多くが求めている答えは、自分の個性、自分のど真ん中は何か?
しかし、自分のど真ん中を俯瞰したとき、自分が関わっている業界にとってどんな貢献ができるのか、または、地域にとってどんな貢献ができているのか。
そういった視点を考えることが、苦手な方が多い。
そういった状況と、今の時代が求めていることを考えたとき、ど真ん中を俯瞰して社会との関係性を考えることを一度ワークから外し、個性を追求することだけでいいのではと、、、いろいろ考えていたところだったのだが、やはり両輪が必要だ。
いや、むしろ大事なことのように感じることができた。
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