久しぶりの論語塾でした。 最初の習字は「里」
「里」のある論語
子曰わく、 仁に里(お)るを美と為す。 択びて仁におらずんば、 いずくんぞ知なるを得ん。
仁を自分の心に置く態度は、美しい。 自分で選んで、仁から離れてしまっては、どうして知恵のある立派な人と言えようか。
この章句で利用されている「里」の意味は、居場所や置き所という意味で利用されている。
「里」にはいろんな意味がある。
田+土 「田」は、人が耕した土地という意味。 「土」は、社(神)を祀る場所。 人が耕し神様を祀った場所に、人が集まり村が出来上がった場所が「里」だという意味だ。
そこから ①集落 ②生家。実家。 ③生い立ち ④道のり という意味がある。
それを踏まえて章句をもう一度見てみると、まずは自分が思いやりのある人になること。 それだけではなく、周りに思いやりのある人を増やしていくこと。
それが大切なのだ。
まずは、自分の家庭。 自分のクラスや学校。 自分の職場。 地域、…。
自分が所属しているグループが「仁」であふれていることは、きっと美しい世界になる。
その世界をどんどん広げていく。
今の社会情勢、そしてこれから新学期が始まるタイミングで、すばらしい章句を紹介してもらいました。
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