ウルトラニッチ小さな発見から始まるモノづくりのヒント
川内イオ 著
正直、ど真ん中を生きる!を仕事としようとしたとき、当たり前だけど、ウルトラニッチでスモールなビジネスになるというのは、仕方がないことかもしれない。
だって、ど真ん中なのだから。
一人ひとりが、まったく違う人間であり、違う価値観をもって生まれてきているのであれば、一人ひとりに最適など真ん中があるはずだ。
もしそれを仕事とするならば、ウルトラニッチになってしまうだろう。
そこを我武者羅に突っ走って、誰もしてない道を切り開きカタチにした人たちがいる。
彼ら彼女らは、ウルトラニッチだからといって、世の中を変えることはできないとは、全く思っていない。むしろその逆だろう。ウルトラニッチだからこそ、世の中にインパクトを与えることができる力になると思っているように感じる。
今、それをビジネスとして成立させることができる技術や環境が整備されてきているのは確かだ。
であれば、やるしかない。
いやあ、オモシロイ!
これはみんなの生き方に参考になるんじゃないかな。
▼iphon開発から日本に移住しコーヒー機器メーカーを起業
▼手作りスプーンだけを販売するスプーン作家
▼博物館はもっとおもしろい!路上博物館
▼究極の自転車を作る
▼トランペット奏者が作るトランペットのマウスピース
いや、全員ヤバイ人ばっかり紹介されています。
著書には、幼少のころどんな育ちだったのか、社会でどんな教えを得たのか、これまでどんな逆境を体験したのか、なすべきことから気づいたneedsはなんだったのか。
特にwant、その仕事を通してどんな喜びを感じたのか、書かれてある。
ほんとにど真ん中の物語が満載です。
そして、ど真ん中を追求するということは、ちょうどいいコミュニティを多層に重ね合わせていく感じになるということ。
みんなウルトラニッチだっていうことは理解しており、規模の拡大が優先していない。
とても参考になる本でした。
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