月に一度の親子論語塾
10年ぐらい通っているのに、バスを乗り間違えるというハプニングもあり、おかげで京都の下町をぐるぐる1kmぐらい歩くことになりました。
この日の書は「温」

安岡先生から季節に合わせた行事、食についてのお話がありました。
おせちの色
鏡餅の名前の由来
鏡餅はどこに飾る
「鏡餅を下げてくる」という言葉遣いについて
七草粥について
季節ごとの行事やそれに合わせた食は、その時しか体験できないこと。
それを大切にしましょう。
最初に体験があり、そこで感じた疑問を調べる。
この順番がとても大切です。
だからこそ、季節ごとの行事が大切になります。
行事がなくなれば体験もできなくなります。
それが、世界に羽ばたいたときに求められます。
外国語を学ぶから話せるようになるのではなく、話せる内容を体験して学んだ経験があるから語ることができる。
そんなお話でした。
今回の書は「温」。
「温」が使われる有名な章句は、「温故知新」の四文字熟語にもなっている。
故きを温(たず)ね
新しきを知れば
以って
師となるべし
この章句には、意外にも孔子の生涯を貫いた熱い志が反映している。
孔子は若い時期から「新しい国をつくりたい」という高い志を抱く。
孔子が生きた時代は、戦国の世。
だからこそ、
吾十有五にして学に志す
という言葉を残している。
新しい国作りには、学問が必要だ。
そのために、生涯学び続けることを志すと。
朝に道を聞かば
夕べに死すとも可なり
この志の強さを表現したような章句だ。
朝、「道」とは何なのかを理解することができたら、喜びのあまり、もうその日の夕方には死んでも構わないと。
そして、当時の最新の学びを求め続ける。
しかし、その学びの中には、孔子が追い求める答えが見つからない。
孔子は、すごく苦悩したという。
孔子は考えた。
自分が思い描く理想とする国が、過去に存在したはずだ。
むしろ、過去の歴史を学び直そうと。
理想とする君子が生きた時代の気温、人口、言い伝え、文化、君子の言動について探究し続けた。
その学びの気づきを弟子たちに広めたのだ。
この苦悩と学びがぎゅっと詰まった言葉が「温故知新」だとも言える。
ところでなぜ、「たずねる」が「温」なのだろう。
以下、AIの答えを紹介。
「温」は、冷えたものを再び温かくするというイメージを持つ言葉です。
古いものを「たずねる」という行為も、ただ記録を読むだけではなく、それを心の中で反芻し、思い返し、そこに新たな命を吹き込むような作業が必要だということを表しているのではないでしょうか。
また、「温める」という行為は、単に古いものを復活させるだけではなく、それを自分の中で消化し、現代の視点で新しい解釈を与えることも含まれています。
これはまさに「新しきを知る」につながるプロセスです。
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