投資のプロが読む2040年のビジネス おいしいニッポン 藤野英人著
これから20年後の当たり前を作っていくであろう新しい起業家のサービス紹介で、なぜそれが注目されるのかを論理的に説明されている。 すごくわかりやすい本です。 おススメです!
具体的な事例もそうなのですが、考える視点を投資家らしく紹介されています。
見ている視点を知ることができるのは、すごく学びになります。
なるほどと思ったのはこの3つ。
「10年後にこの業界のお客様にとって何が課題になるのか」を考え、零細企業でも導入できる価格帯を準備して市場をつくる。
「私たちの地元をよくしたい」というスローガンでは人は集まらない。 東京のすごさは「東京をよくしたいという人がいない」こと。東京で起業する人は当たり前に「日本をよくしたい」「世界をよくしたい」と考えている。
中小企業の「跡継ぎ」、地方の二代目、三代目が、実は日本のベンチャー企業の孵卵器になっている。ユニクロも星野リゾートも、親から受け継いだ会社を成長させている。
この3つをうまく組み合すことができれば、すごく未来を面白くする会社が生まれそうだ!
地方創生 × 跡継ぎ × 10年後の課題と20年後の当たり前
二代目、三代目といった跡継ぎが、会社は受け継ぎつつも会社を変容させていくこと。
これは地方にとっても、日本にとってもすごく合理的な方法な気がした。
では、ここに着眼を置き、それを実践するためのコミュニティが地方に存在するか。
存在はするが、その多くのコミュニティは、通常の事業の後継と仲間づくりと地元事業の運営がメインとなっている。
事業の維持ではなく、変容を目指すことをメインとしたコミュニティが必要な気がした。
後半部分は、対談となっている。
これから20年の生き方は「公私混同」が重要なキーワードになるんじゃないか。
自分のやりたいことと、会社のミッションが一致する状態になれば、日本はとても強い国になる。
これって、まさにど真ん中の生き方ですよね。
自分のなすべき仕事×そこから気づいた社会課題×ワクワク
この3つを掛け合わせたところをミッションだと捉え、立ち上がる生き方。
まさに、公私混同であり、自分と会社の境界線をなくすだけでなく、ミッション自体を一致させること。
なるほどとおもったのは、「ミッションが一致する状態」とあるところだ。
ビジョンを一致させるとは書かれていない。
これは結構大事なんじゃないかと思う。
会社のビジョン、個人のビジョン、これは違ってもいい。
むしろ、違うことが当たり前のはずで、ここを一緒にするとなると、「強制力」が必要となってくるはずだ。
新しい生き方に気づいた人が、自分を表現する言葉を手に入れる。
自分の物語を自分の言葉で語れる。 そのために、一度自分の頭の中と過去現在未来を整理する。 それを手の平サイズの名刺に詰め込む。
改めて、ど真ん中を生きる人、ど真ん中名刺を作りたいと思えた。
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