今日は雨模様。
朝6時過ぎに起きて、カッパを着て、京都へ。
親子論語塾の日でした。
最初の書は「儒」でした。
「儒」の言葉がある章句はこれ。
なんじ、
君子の儒と為れ
小人の儒と為ること無かれ
晩年の孔子が年齢差のある若い子夏という弟子に向けた言葉。
子夏は、とてもまじめな性格で知識欲はあるのだけど、すごく視野が狭かった。
安岡先生が、自分の師匠に教えてもらった話として聞かせていただいた。
目の前に1枚の画用紙を置いて、ランダムに点をいっぱい書きます。
その点に、今週勉強したことを一つ一つの点に添えて書いていきます。
国語、算数、体育、ピアノの練習、お家のお手伝い、新しいお友達について…。
どんな些細なことでも、新しく学んだことを書いていく。
次に、その一つ一つの点がどんな風に繋がっているか、点を線でつないでいく。
小人の儒とは、この「点」を追求して勉強すること。
君子の儒とは、「点」と「点」を繋ぐ「線」を考えていくこと。
「線」は、学校では教えてもらえません。
君子の儒を学ぶためには、「恕」がとても大切になります。
恕とは、相手の気持ちと自分の気持ちをひとつにして考えること。
そのためには、自然の変化、季節の移ろい、自分が生まれた国の習慣や文化を意識すること。
それがすごく大切になってきます。
儒と恕と文化が繋がっている。
毎回、安岡先生は、何度も何度も、日本の習慣のお話をしてくれます。
「それは、自分の中にあるものを説明できる人になるためです」
自分の心の中にあるものとは何か。
それは知識といった勉強したことではなく、「体験」「香り」として何度も繰り返して記憶に残っているもの。
豆まき、桃の節句、旬の食べ物、、。
それが「文化」です。
子どものころに文化に触れておく。
出来るだけ参加する。
文化は大人になってから手に入れることはできません。
だから、とても大切なんですよ、って。
論語の発表の時間では、末っ子はこの章句を選びました。
君子に三変あり。
これを望めば儼然たり
これに即けば温し
其の言を聴けば厲し
君子には3つの変化がある。
遠くから君子を見れば、すごく威厳があるようにみえる。
でも近づいて接すると、とても温かく親しみやすい。
そして、話す内容は、自分を律する言葉を語っている。
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