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執筆者の写真yamashina shigeru

全力で軽印刷

ど真ん中名刺をつくるうえで、考えるひとつの視点として、

「ど真ん中を俯瞰する」

というお話をさせていただく。


自分にど真ん中があるように、自分が住む地域のど真ん中もある。

たとえば富山県。

日本の中で富山県が果たすべき役割。

その役割に向き合ったときに見えてきた富山県の課題。

富山県民の喜び。

では、富山県のど真ん中は何か?


そして、富山県のど真ん中と自分のど真ん中は繋がっているのどうか。

 

さらに、日本。

世界の中で日本の国が果たすべき役割は何か。

その役割に向き合ったときに見えてきた日本の課題は?求められていることは?

日本国民の喜び。

それが繋がる日本のど真ん中は何か?


そして、日本のど真ん中と自分のど真ん中はどう繋がっているのか?

 

そこに、時代、時流がある。

 



1年半前に言葉にしたヤマシナ印刷を俯瞰した位置づけ。


ヤマシナ印刷は「全力で軽印刷」です。


軽印刷とは、「難度の低い印刷しかできない」という差別的な意味が含まれる言葉です。

しかし、この「軽印刷」という分野に敢えて留まり、誇りをもって生きる、そんな会社を目指しています。


​ 軽印刷とは、下記の3つの特徴があります。

1、ローカル文化の広報メディアとして、日本独自の発展を遂げている。

2、家内制手工業的システムで成り立っている。

3、迅速性と経済性をねらった簡便な印刷を提供する。


この3つの特徴とヤマシナ印刷について、少し紹介させていただきます。


1、ローカル文化の広報メディア


普段あまり意識することはないが、地域コミュニティの土台になっているのは「開示知」です。

つまり、法で定まったルール、科学的根拠、マスメディアや権威ある人の情報等を中心としたコミュニティです。

しかし、一昔前までは、今とは異なる土台をベースにコミュニティが成立していました。

それは、「地域に根差した共有の資源」「八百万の神々といった伝説や伝承」が土台となり、「暗黙知」を中心としたコミュニティです。

つまり、そこに住む人の想いや願い、お祭りなどがベースとなったコミュニティ。

それが急激な人口減少も加わり、暗黙知がどんどん消えて失いつつあります。

これからの軽印刷としてのローカル文化の広報メディアとしての役割とは、そういった暗黙知を拾い集め、ソーシャルメディア等を活かし、世に送り出すことです。

コンピューターが自力で収集し理解できないであろう暗黙知の再加工・言語化の試みは、これから出現するAI時代にとって大切な役割になってきます。

ヤマシナ印刷では、あらゆる仕事に関して、暗黙知の中でも特に人の想いに寄り添い、カタチにしていくことを試みます。 ​ ​



2、家内制手工業的システム ​


家内制手工業の大きな特徴として、「家族同等の仲間と資本を共有しながら働く」「地域性が高く機械化が難しい商品を扱う」ことです。

これまでは、家内制手工業からシステム化・機械化を進め、大量に広範囲に商品を流通させることが企業の成長でした。

しかし現在、その流れに変化が生まれています。

商品やサービスに付加された「経験」「つながり」「気づき」といった目に見えない価値に、人は関心を持ち始めました。

であるならば、工業化を目指すより、家内制手工業に近いモデルのほうが、顧客のニーズに寄り添えるのではないか。

「家内制手工業×SNS=ソーシャルファブリケーション」と呼ばれる新しい企業のカタチが誕生しつつあります。

つまり、「DIY(Do It Yourself)自分で生み出そう」 から「DIWO(Do It With Others)複数の誰かと何かを生み出そう」という時代へ。

この流れこそ、日本の中小企業の新しいカタチになると感じています。

ヤマシナ印刷が思う軽印刷とは、 地域コミュニティの根底を担う暗黙知を集め、必要な時に必要な人に届ける役割に加え、日本のものづくり現場を照らす新しい資本主義のモデルを具現化した働き方を提案したいと願っています。 ​ ​



3、迅速性と経済性をねらった簡便な印刷 ​


オリジナルティあふれる名刺、少部数しか必要のない会社案内やポストカード、会員に届けるニュースペーパー、会議用資料、HPやブログ用パーツなど。

これらは、時間をかけて練ったモノというより、試行錯誤を何度も繰り返しながら進むために、迅速性と経済性を併せ持つ印刷物である必要があります。

さて、富山県の魅力とは何でしょう。「先用後利」「 高低差4000mの自然」「 土徳の里」「 越の国」といった歴史と文化と精神風土。

それが、衣食住の地産地消、エネルギーの地産地消、さらにはお金の地産地消を可能にする豊かさこそ、富山の魅力ではないでしょうか。

さらに進めるなら、「志の地産地消」、つまり、安心して生きる土台があるからこそ、高い志を持った仲間が地元で学べ、仲間に応援され、地域コミュニティの中で想いをカタチにできる力が日本の中でも富山がトップクラスにはあると思います。

そんな志をもった起業家精神旺盛な仲間たちにとって、迅速性と経済性をねらった簡便な印刷分野はまだまだ必要不可欠です。

まさに、富山県の中で全力で軽印刷であるということは、「天の時」「地の利」「人の和」の3つが揃った仕事であり、 この使命が、近い将来、日本の国にとって大切な役割に変わるだろうと思っています。 ​


この3つの特徴からブレずに、ヤマシナ印刷とつながりある仲間の礎となる仕事ができますように…。


ここに、ど真ん中名刺の意味があると思っている。

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