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執筆者の写真yamashina shigeru

命の次に大事なことは何か。

「国境なき医師団」の僕が

世界一過酷な場所で見つけた

命の次に大事なこと

国境なき医師団日本 事務局長

村田慎二郎 著

読了



命の次に大事なことは何か。


本書はこの問いから始まる。

読み終えて思うことは、この問いに対する著者の想い。


「命の次に大事なことは何か」

この問いは、とても新鮮な感覚を感じた。

これまであまり丁寧に考えたことのない問いということもあるが、これまでに出逢った問いの中で似ているのは、

「命よりも大切なものは何か」

「命を懸けてもいいと思うことは」


しかし、今回の問いは、「命の次に大事なことは何か」である。

 

著者は、世界中の紛争現場で働き、現場の責任者として自分以外の多くの命を預かり、また、誰かの命と誰かの命を天秤にかける究極の選択を迫られたこともある。

そして、何の理由もなく巻きもまれてしまう普通に暮らす人たちの悲劇。


そういった経験をしてきたからこそ、命よりも大切なものはない、考えるべきは命の次に大事なことは何かを理解することだ、という気持ちが強いのだと思う。



著者のこたえは、「命の使い方」だ。

この「命の使い方」を考える大切な6つのポイントを実際の経験を中心に語られている。


1,世界を知る

2,セルフとアイデンティティ

3,夢、Different is special.

4,戦略 コンプレックスとコンフォートゾーン

5,リーダーシップ 創造的解決法

6,パブリック



私たちは、命の使い方を真剣に考えているだろうか。


世界の現場を知っているからこそ、命の使い方に向き合えていないことはすごくモッタイナイことだということを著者は理解している。



最後の6で語っている内容は、社会をどうしたいのかを考える前に、自分がどうなりたいのか、という志を抱き、さらに、自分を超えた大志を抱くことを伝えてくれている。


そのために必要なのは、まず自分が何かのプロフェッショナルになること

それが一歩目だと。


そして、

「自分が興味のある好きな分野で働く」

「自分の強みを活かせる職場につく」

というアドバイスが世の中にあるが、これにもうひとつ加えたいことがある。

それは

この世の中で自分はどういう人たちに、どんな影響を与えたいのか」という視点だ。



志を抱くこと、大志を抱くこと。

さらに一歩目の大切さ。

3つの視点。

これは、ど真ん中エディットワークにも当てはまる。


はじまりの一歩目は、今なすべきことに向き合うこと。

プロフェッショナルになる。

その場で実績を積み上げていくと、自分にとって好きなことは何か、誰を幸せにしたいのか、という、needsとwantsの世界が開けてくる。


だったらどうするか、これがど真ん中だ。

 


2023年10月の初版が発行された本なのだが、ぼくの購入したのは初版。

重版されていないのだろうか?

多くの方に読んでもらいたい一冊だ。

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