すべては1人から始まる
トム・ニクソン 著
この本をベースに勉強会をしています。
第10回目 みたらしソース部(仮)
6 イニシアチブを推進するサブソース
今回のテーマはサブソースの働きについてです。
「ソース」とは、ビジョンを描き、リスクを負いながら最初の一歩を踏み出した人間のことだ。
一歩踏み出すことで、ビジョンをカタチにしていくためのクリエイティブ・フィールドが生まれる。活動の現場だ。と同時に、ビジョン達成までの道のり=イニシアチブが動き始める。
ソースが始めたイニシアチブを共有にしながら、クリエイティブ・フィールド内で、独自の創造を始める人間がサブソースだ。
このソースとサブソースの関係とは。
まず、しょっぱなからすごいパンチが飛んできます。
どうだろう。
これまであまり疑問をもったことがない人からすると、すごくインパクトのある言葉なのではないか。
または、すでにモヤモヤとしていた人からすると、「そうだそうだ」と叫びたくなるのではないか。
リーダーの立場だと、分かるようで分かりたくないようで複雑な感情が生まれるかもしれない。
「個人は組織と同じパーパスを持つべきだ」という考えは、違うのではないか。
ぼくがソース原理に興味を抱き、学び始めた根っこの理由がこれだ。
ど真ん中名刺をつくっていると、必ずこの問いに行き当たるのだ。
ひとりひとりが、ど真ん中を生きる。
それは個人であろうが、組織に属していようが。
それも個としての活動と組織の活動を分けて考えるのではなく、ひとつとして考えて成立させられないか。
そういった世界、または組織を作ることができないのだろうか。
と。
サブソースはソースと従属関係にあるわけではない。
個としてのパーパスを大切にすべきなのだ。
そのために大切になる2つのポイントが紹介されている。
1,私たちは誰もが人生のあらゆるゲームに参加することができる
2,自分の人生における天職の一部でない役割には責任を持ってはいけない
「この組織に属しているから、あの活動はできない、、、」という思考は不要。
常に自由な創造活動が約束されている、ということを自分に問うこと。
また、自分の天職を自覚できているのであれば、それ以外に責任を持たない。
このルールはすごく大切だ。
さて、改めて「サブソースになるためのステップ」が描かれている。
ステップ1
サブソースの人生のビジョンを明確にする
最初のステップこそ、まずは自分の人生ビジョンを明確にするところから始める。
「自分はサブソースなんだから、ビジョンはソースに依存すればいいのでは?」なんて、考えちゃダメだ。
なんともシビれる言葉だ。
サブソースが自分の人生のビジョンに専念し、ソースが自分の役割を果たせば、自然な副産物として、全体のビジョンが実現に向かっていくだろう。
そう!
全体のビジョンが実現に向かうことが目的ではなく、副産物なんだってこと。
ステップ2
ソースのビジョンとつながる
「ソースの個人的な願いや衝動、無意識のこだわりは何か」
「ソースの言葉は、自分の奥底にある願いから出ているか」
「ビジョンとソースの個人的結びつきは損なわれていないか」
ソースのビジョンの言語化をサポートできる存在になる。
つまり、従属関係どころから、サブソースの存在こそ、ソースを支えることになる。
ステップ3
参加するかどうかを決める
クリエイティブフィールドの外でイニシアイブを立ち上げたいという思いが生じたら、挑戦すべき。
サブソースは、自分の創造への衝動を抑えるべきではない。
それを踏まえて、参加するかどうか決める。
つづく。
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