すべてのビジネスに、日本らしさを。 各務 亮 読了
モノの価値ではなく、意味の価値が問われる時代だ。 それはもう言われて久しい。
では、意味の価値とは何か?というもう一歩踏み込んだ議論をしたとき、
「人間」なくしては、意味の価値はうまれない。
著書では、そう書かれてあった。
当たり前といえばそうなのだが、確かに人間だからこそ、目の前に落ちている小石に、道端の咲いている花に、意味を見出し、価値を与えることができる。
主観で考える力があるからだろう。
そう考えたとき、意味の価値の根源的発想のところに、日本という国が得意とする、感性や風土、それが強みになる時がきたと。
人間として生まれて。 その有難さのひとつが、意味の価値を生み出すことができることだろう。
そうとらえたとき、京都の老舗の姿勢。
目の前のお客様のことをしっかりと見て、その人たちに必要とされる独自の存在価値を保つこと。 そのための適正サイズの維持を重視すること。
ここに至る。
成長こそすべてではなく、適正サイズの維持の大切さが重要となる。
そういったマインドでビジネスをしていくときに必要な2つの視点。
宇宙から視るような俯瞰する視点 歴史をさかのぼって考える視点
これは、ど真ん中エディットワークでも考えていただくど真ん中の縦軸と横軸の話だ。
自分のど真ん中は、地域にとって、日本にとって、世界にとって、どんな役割があるのだろうか。
自分のど真ん中は、日本の歴史の中で、生命の歴史の中で、どうつながりあっているのだろうか。
自分の仕事の意味を考え、意味や物語に価値を見出し、それを実践していくために視点を俯瞰する。 そのうえで社会的大義を掲げ、きれいごとで経営する。
そのための発想法や事例も後半に書かれてあった。
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