その人の内面から発せられる気品。
親の仕事を手伝いはじめて、最初に感じたことが気品だ。
ぼくは、なぜか子供のころから、自分に対して理由のない自信があった。
その自信は、どこからきたなのか。
説明はできないが、今振り返っても、不思議な自信があった。
具体的には、人に愛される力ともいうような…。
ぼくは嫌われることはありえない。
いじめられることなど、絶対にない。
もしぼくが窮地に陥ったときは、必ず誰かが手を差し伸べてくれる。
世界はそういうものだ。
そんな勘違いをしていた。
よく言えば、圧倒的な自己肯定感というか…。
なんとお目出たい人間だと思われるかもしれないが、人に愛される力が自分の中にあり、それが生きる力になっていた。
今振り返ると、勘違いだったとしても、事実として、ぼくを強く支える力になったことは間違いない。
その自信となる力とは、何だったのか。
それこそ、親から受け継いだ気品だ。
その宝物をただ使うのではなく、自分の子どもたちにしっかりと届けることのできるように道を歩みたい。
気品からうまれる生きる力。
実はこれこそ教育の原点なのではないか。
目の前のゴミを拾うところからはじめよう。
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