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執筆者の写真yamashina shigeru

日に新たに

朝活大学素読会


三綱領

八条目

が紹介され、その続きからです。


康誥に曰わく、克く徳を明らかにすと。

大甲に曰わく、諟の天の明命を顧みると。

帝典に曰わく、克く峻徳を明らかにすと。

皆、自ら明らかにするなり。


湯の盤の銘に曰わく、苟に日に新た、日日に新たに、又日に新たならんと

康誥に曰わく、新たにする民を作すと。

詩に曰わく、周は舊邦なりと雖も、其の命維れ新たなりと。

是の故に、君子は其の極を用いざる所無し。



…周の国の前にあった殷という国の第一代王様

盤の銘…毎日使う洗面器の表面に、彫りつけた銘

「新」…立ち木に労力を加えて切り倒して木材にすること。変化創造していくこと。

 


トップに立ったからこそ、その地位に奢らず、日々現状に満足することなく、常に変化していくことを恐れない。

そのために、毎日顔を洗う時に、その言葉を目にするようにしている。

では、どう変化していくかというと、三綱領、八条目にあるように、大学の道を進んでいくということなのだろう。

 

つまり、明徳を明らかにし、民に親しみ、至善に止まる。

格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下へと。

 

ただ、「日に新たに」ということは、世の中に完璧なものがあるわけではなく、むしろ変化していくことが自然の摂理である。

そうだとしたら、自分の歩もうとする道自体も、常に疑い、問いを立て、メタ認知していく。

その心意気もあるのではないか。

 

なぜ、大学の最初に「日に新たに」ということを強調しているのか。

それは

①学ぶということは、変化を恐れないということ

②日々の反省を繰り返し、常に新しい自分になり、大学の道を歩む

③常に問いを立て、メタ認知していく

 

この姿勢が大事なんだと伝えているように感じた。

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