麋角解 さわしか つのおつる
「麋」は、鹿だと思われることが多いのですが、ニホンジカが角を落とすのは春になってからです。 ちょうど冬至の頃に角を落とす動物は、「麋鹿(ミールー)」という中国の絶滅危惧種のこと。
ではなぜ、この七十二候は、中国の動物の変化を残しのだろう。 七十二候は中国から伝来しながらも、日本の風土の変化させて適用したにもかかわらずだ。 鹿を神の使いという考えからきているとも言われている。 では、なぜ鹿は神の使いだとい言われるようになったのだろうか。
調べていくと、弥生時代にさかのぼる。 鹿の角は、春に雄だけに生え始めて、秋には立派に成長し、春になるとポロリと落ちて、また生え始めます。 こうした毎年の繰り返しが稲作によく似ているので、鹿の角は稲に、鹿の身体は土地に見立てられていたらしい。 そこから鹿を描いた銅鐸を鳴らして、「土地の精霊」を招いて豊作を祈ったようだ。 しかし、これも稲作と同時に大陸から伝来した文化な可能もある。
では、さらにそのルーツとは?
とても興味深い。 日本の慣習、日本の心のように思える七十二候に、まったく日本と関係ない言葉が含まれており、かつ、日本らしく感じる鹿を神聖なものと捉える価値観自体も、実は海外から輸入した価値観だとしたら。
#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。 そのことで、 ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)
ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)
ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)
そういったプロジェクトです。
七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ
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