朝活大学素読会
所謂其の意を誠にすとは、自ら欺く毋きなり。
惡臭を惡むが如く、好色を好むが如し。
此を之れ自謙と謂う。
故に君子は、必ず其の獨を慎むなり。
小人閒居して不善を爲し、至らざる所無し。
君子を見て后厭然として、其の不善を揜いて、其の善を著す。
人の己を視ること、其の肺肝を見るが如く然り。則ち何の益かあらん。
此を中に誠あれば外に形わると謂う。
故に君子は必ず其の獨を慎むなり。
曾子曰わく、十目の視る所、十手の指さす所、其れ嚴なるかな。
富は屋を潤し、徳は身を潤す。心廣く體胖かなり。
故に君子は必ず其の意を誠にす。
大学の八条目の「その意を誠にす」というのは、自分が自分を欺かないということ。
悪い臭いを嗅げば、本能的に鼻をすくめ、キレイな色を見れば、きれいだと思う。
だからこそ、君子は、ひとりを慎む。
つまらない人間は、暇な時間があると、どうしてもよくないことを考えてしまう。
それでも立派な人を見れば、反省し、自分の悪いところを隠していいところを真似ようとする。
しかし、それは他人から見れば、見透かされているものだ。
つまり逆もしかり。
誠があれば、誠は外に表れ出す。
だから、君子は独りを慎むのだ。
誰もみてないとき、誰も聞いていないときに、どんなことを考え、何をするか。
慎独が大事になる。
そういった内容だ。
今回の朝活大学素読会では、久しぶりに勉強会の風景を録画したので、詳細は改めて紹介していきたい。
慎独
徳は孤ならず 必ず隣あり
四耐四不訣
慎独を理解し、道を歩む。
最初は、理解者のいない孤独な闘いになるともいえる。
人間が耐えるべき四耐だ。
その道を諦めなければ、必ず自分を理解してくれる人が現れる。
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