昨日の久しぶりの龍光院で親子論語塾。 いつにもまして、パワーあふれる内容でした。
今回のテーマは2つ 木漏れ日と平天下。
仁に里(お)るを美と為す。 えらびて仁におらずば、いずくんぞ知たるを得ん。
なんども、このグループでも紹介させていただいているが、この章句の解釈は2つあって、その一つが、 「思いやりのある人がたくさん集まるところは、すばらしい。」 という解釈だ。
思いやりとは何か? ①生まれながらにして誰もがみんな持っているもの ②ただし、曇らないように磨き続けなければならない ③木漏れ日
いま、ちょうどいい季節で、心地いい。 日の光がいくつもの葉っぱをすり抜けながら、葉の色をいろいろに変化させ、自然の美しさを見せてくれる。 風がないように見えて、木や枝の影を見ると、静かに揺れている。 日本人は風薫るというような自然を観察した言葉表現が多数ある。
言葉は覚えるのではなく、体で感じることで言葉が自分のものとなる。
思いやる心とは、自分のことばかりではなく、周りの変化に気づき、それを愉しみ、心を豊かにすること。
そういった心の人が集まると、すばらしいと。
でも大事なのは、世の中はそういった仁を大切にする人ばかりではない。
仁のある人ばかりの居場所は確かに居心地はいいが、そうではないところでリーダーとして活躍しようとするならば、まず仁の心を広めなければならない。 少しだけ、外の世界のことを慮ることも大切なのだ。
仁に里(お)るを美となす。
この章句は、リーダーシップの言葉でもある。
仁を心の中心に置く。 まず志を抱く。 するとよい人物との出逢い、よい習慣が身につく。
つまり、仁を大切にして周囲に意識を向ける。 一番身近な家族に影響を与え、家族みんなが思いやりを大切にすれば、家はすてきな場所となる。 家がよくなれば地域がよくなる。 地域がよくばれば、国がよくなる。 国がよくなれば世界が平和になる。
まさに「大学」にある言葉だ。
知を致すは、物を格すに在り。 物を格してのち、知至る。 知至りてのち、意誠なり。 意誠にして、のち心正し。 心正してのち、身修まる。 身修まりてのち、家ととのう。 家ととのいてのち、國治まる。 國治まりてのち、天下平らかなり。
木漏れ日と世界平和はつながっている。
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