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本質は見抜かれている

今日は親子論語塾の日でした。


最初の書は「観」。


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この漢字が含まれる有名な章句はこれ


子曰く

其の似(な)す所を視、

其の由(よ)る所を観、

其の安んずる所を察れば、

人焉(いずく)んぞ廋(かく)さんや、

人焉(いずく)んぞ廋(かく)さんや。


その人はどんな行動をしているのか。

なんのためにその行動をしているのか。

最終的にどうなれば満足するのか。

それが分かれば、その人の本質が分かるものです。


視る…意志をもってみたいものをみること

観る…余すところなくつぶさにみること

察する…見えないところも予測してみる


行動、理由、結果がどうかをみれば、その人が分かる。

最後同じ文章を二度繰り返しているのは、強調したいからだろう。


この章句には、もうひとつ視点を変えて詠むことができる。

それは、相手に対してそうなのだが、自分も同様に、他人から観察されているということだ。

自分どんな行動をしているのか、その理由は何か、どうなりたいのか。

それは、他人から観察されており、自分の本質は見抜かれているよ、という意味にもなる。




後半では、「友」についての論語の解説があった。


友とは自分の時間を分け合うこと。

自分の時間をちょっと止めて、お願いされたことを手伝う、話を聞く。

自分の時間を誰かに分けること。

 

家族はもちろんだが、家族以外で、自分の時間を分けること。

それは、時間を単に時給としてお金に替えるわけではなく、大きな財産に育っていく。


曾子曰わく、

君子は文を以て友を会し、

友を以て仁を輔く。


君子は、学ぶために友を集め、友がいるおかげで思いやりの心を育むことができる。


自分の時間を何のために、誰と共有するのか。

そこに仁が育つ。



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