2030年の日本はどのようになっていると思いますか?
2030年のあなたの一日の過ごし方を教えてください
2030年までに克服すべき最大の課題は何だと思いますか?
シンギュラリティの世界で、テクノロジーをどのように人生に活用できるでしょうか?
2030年の可能性を最大化するために、2020年の日本あるいは自国において、何ができるでしょうか?
この5との問いに関して、150人のいろんな経歴をもつ人物が答えてくれている。
その内容と考察が書かれてある本だ。
この中で個人的に興味深く感じた解答を紹介する。
2030年の日本はどのようになっていると思いますか?
日本人の多くが自営業者として独立しているでしょう。
長所や才能を活かすことに注力し、30年間とは違って、短所はあまり気にしない。
自分たちの素晴らしい文化と精神の価値をもっと受け入れて、世界の人々と共有しています。
多くの人が自然のものを使って自然に返すという循環型の経済社会を生きているでしょう。
(グローバル人材教育家 小熊弥生)
日本は高齢化社会になっていますが、それは豊かな英知を発揮する機会でもあります。
「縁側文化」が発展するでしょう。
「縁側文化」は、心と精神を美しくつなげたときに現れる、日本から発信できる文化です。
洗練された現代技術とは対照的に、長く伝わってきた英知の文化は、人生のあらゆる場面であらわになってきます。
(文筆家・写真家 エバレット・ブラウン)
2030年のあなたの一日の過ごし方を教えてください
日常生活のスピードは今よりもゆっくりになって、毎朝、今日やることを自分自身で決めることができます。
仕事の面では、本当に同じ関心を共有できる人や、「この人から学びたい」と思うような専門家と一緒に働きます。
(一橋大学名誉教授 石倉洋子)
2030年までに克服すべき最大の課題は何だと思いますか?
一つの基準という「物差し」はなくなるので、自分は誰なのかという自己認識をしっかりと持つことが大切になります。
「自分は何者なのか」という定義はますます多様化していくので、私たちは常に自分自身をしっかりと育て上げていく必要があるでしょう。
(モンテッソーリスクール・オブ・東京校長 ビート・ジャッズ)
必要なのは、本当の意味で国際化すること、暗記を中心とした前時代的な教育システムを一新すること、失敗を許容してチャレンジを応援するマインドセットを育てることです。
(株式会社EDGEof代表取締役 小田嶋アレックス太輔)
シンギュラリティの世界で、テクノロジーをどのように人生に活用できるでしょうか?
シンギュラリティが起きると、私たち人間は、好奇心や探索行動において、永遠の5歳児になることができるでしょう。
「責任ある大人」であることをやめることができるのです。
世界は、永久に続く「遊び場」になります。
そして、人間はすべて「遊び友達」になるのです。
(脳科学者 茂木健一郎)
2030年の可能性を最大化するために、2020年の日本あるいは自国において、何ができるでしょうか?
「自然」を文明に戻すことだと思います。
科学的な「知」が高まれば高まるほど、自然以上に優れたテクノロジーはないということに、ようやく気付き始めたのです。
ビックバン以来、テクノロジーの最大のブレイクスルーはすでに自然の中で実現し、試されてきました。
今私たちは、それらに秘められている原理を発見し、応用すればよい時代に突入しています。
(建築家 鈴木エドワード)
この5つの問いの関して、改めて考えたい。
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