第2講 立志
真に志を立てるということは、この二度とない人生をいかに生きるかという、生涯の根本方向を洞察する見識、並びにそれを実現する上に生ずる一切の困難に打ち克つ大決心を打ち立てる覚悟がなくてはならぬのです。
われわれは、真に志を立てるためには、どうしても人生を見通すような、大きな見識が必要だと思うのです。
生涯の根本方向を洞察する見識。
これが本当に難しいことだと感じた。
一瞬の思い付きの志ではなく、5年先、10年先、20年先に、自分と、家族と、社会と、国と…、世界の環境がどんなふうに変化していくのか。
その変化を予見したとしても、決して変わることとない志とは何なのか。
さらに、その志を実現するうえで生じる一切の困難に打ち克つ覚悟があるのか。
複雑な世の中となり、一年先もなかなか予想できないこの時代に、立志を打ち立てるということ。
これは一見、大変厳しいように感じる。
しかし実は、現実がいかに大きく変化しようとも、変わることのない真理の大切さに目覚める時なのかもしれない。
改めて、自分の志が真の立志なのか、深く考えてみたい。
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