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  • 執筆者の写真yamashina shigeru

牛乳の賞味期限

親子論語塾でした。

先月は、体調不良もあり参加できませんでした。

ぼくの中では、とても大切にしている時間。

ただ、その気持ちを無理に子どもに押し付けているのかなと思うと、迷いもあります。

それでも、行ける時は、行きたいと思っています。


最初の書は「善」でした。



座禅のときの和尚さんの言葉。

「生きるということは奇跡。生きている限り楽しまなければなりません」


元旦の震災を受けて。

生きることが、何を問いかけてくるのか。

いのちの声に聴く


改めて思い馳せることになりました。



論語塾では、安岡先生が子供たちに質問をされました。


こどもが4人います。画用紙が4枚あります。クレヨンのセットが3セット。さあ、みなさんだったらどうしますか?

いろんな論語塾で、子どもたちに同様の質問をされているようです。


ちなみに、末っ子は論語塾の時間は参加してなかったので、あとで聞いたところ

「ジャンケン大会をして、勝った人から順番にクレヨンセットを使って、三番目の人が四番目の人と一緒にクレヨンセットを使う」

という答えでした。


妻は

「私以外で使ってもらって、私はみんなから借りながら使う」


他には、

・机の真ん中に全部のクレヨンを山のように積み上げて使う。

・二人で1セットずつクレヨンを使い、余った1セットは残しておいて、必要なら使う。

・足りない分をすぐに買いに行く。

・クレヨンを半分に折って、みんなに平等に行き渡せる。

など。


さて、みんなはどういう答えを思いつくだろうか。

妻の自分が利用する側の視点の答えは、結構新鮮でした。

個性がでますね。




安岡先生の解説。


「実は、これまで子どもたちからいろんな答えを聞かせてもらったのだけど、実はすべて共通点があるのです」

それは「分ける」ということ。


質問は、「どうしますか」と聞いただけなに、誰一人、ひとり占めするという答えがなかった。みんな、どうやって分けるかを考えてくれた。


ここに思いやりの心、仁があります。


ただ、その気持ちをずっと持ち続けることができるか

どういった状況になってもその気持ちを出すことができるか


お腹が空いている時

緊急事態の時

知らない人、あまり気が合わない人と。


常にその気持ちを忘れないことが大事です、よ。




実は、今回の論語塾。

このお話に、さらにオチがあるのです。


論語塾終了後に和尚さんからアナウンスがありました。

「今日は、みなさんに畑で収穫した化学肥料なしで育った白菜のプレゼントがあります」

「ただし、すべての家族分はないかもです」

「とても大きく重たい白菜なので、持ち帰れる方からどうぞ」

と。


まさに、安岡先生の質問のような状況。


安岡先生のお話がなければ、ぼくも真っ先に白菜争奪戦に加わったことでしょう。

小さな子供が、白菜を手にして

「もう1つほしい!もらっていい!」とおねだりする場面。



白菜ひとつ。

牛乳の賞味期限。

日常の実践ほど厳しいことはない。



今回、もうひとつ心に残った言葉がある


室礼(しつらえ)


節分

情緒

文化の中にある思い出

手を動かすこと


これが、今からの時代、とても大切になってくるというお話もありました。

AI、国際化、そういった世界になっていく中で、自分たちの生まれた国の文化を語れることの大切さ。



心の余裕、心の余白が、足りなくなっていることを自覚した。


そうえいば、実家の玄関は、母がいつも花を生け、季節に合わせて室礼ている。

普段は、その景色にほとんど気を留めない。

敢えて気に留めないようにしている。

自分の心に残る無価値な反抗心が残っているのだろう。


節分までに、もう一度心の余白を考えてみたい。


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