朝活大学素読会
詩に云わく、邦畿千里、惟れ民の止まる所と。
詩に云わく、緡蠻たる黄鳥、丘隅に止まると。
子曰わく、止まるに於いて、其の止まる所を知る。人を以て鳥に如かざるべけんや。
詩に云わく、穆穆たる文王、於緝煕にして敬止すと。
人君と爲りては仁に止まり、人臣と爲りては敬に止まり、人子と爲りては孝に止まり、人父と爲りては慈に止まり、國人と交りては信に止まる。
ここは、大学の三綱領
大學の道は、
明徳を明らかにするに在り。
民に親しむに在り。
至善に止まるに在り。
の「至善に止まる」を掘り下げて説明してくれている部分。
自らの明徳を明らかにしていくと、自分と他人という隔たりがなくなり、これ以上分けられない真理に止まることができる。
孔子は、こんなことを言っている。
鳥は、自分が安心して止まる場所を理解している。 では、人間は、どこに止まるべきかを理解しているのだろうか。
「至善に止まる」とは?
ここで、唯一無二の止まる場所はどこだと、言われたことをそのまま理解してしまうと思考停止してしまう。
リーダーの場合はどうか、部下である場合はどうか、父親になった場合はどうか。
自分と社会との関係性の中での立ち位置と、その立ち位置と道理や道義の関係を伝えている。
常に相対的立体的視点を重んじている。
次回は2週間後。
Comments