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省みるとは

第11講 長所と短所

 

そもそも精神というものは、それが真に伸びるためには、必ずや何らかの意味において、一種の否定を通らなければなりません。 すなわち、この否定という浄化作用、すなわち自己反省というものを通らずに伸びたのは、精神としては真に伸びたのではなくて、かえって度のすぎたものとして、結局欠点になるのです。

ここが、この講の肝になるのではないかと思えた。

見た目の行為の長所短所に関しては、とても分かりやすく、長所を伸ばすということをしていけばいい。


しかし、精神面の話になると違ってくる。

長所は短所にもなりえるし、短所は長所にもなりえる。

結局、長所と短所は表裏一体なのだ。

であれば、どうすれば精神面を成長させることができるのか。

 

それこそ、反省である。

人間と動物の違いのひとつとして、「省みる」という力があるということを聞いたことがある。


ここでいう「反省」とは、何か失敗をしたという行為に対する反省ではない。

つまり、その問題を引き起こした心や精神は何であったのか。

その精神はどのように獲得したものなのか。

なぜその精神を生み出したのか。


そこを見つめ、自分を理解すること。

 

これが本来の反省である。

この自分の精神を一度否定してみる。

自分が当たり前に思っていること、感じていること、無意識に何かを判断している精神を

「本当にそうなのか?」と疑ってみる。

これこそ反省なのだろう。

 

ぼくらは、反省といえば、現実的に起きた現象や行為に対して行うものだと思い込んでいるが、そうではなく、見る視点は精神なんだと。

 

そのことを伝えてくれている内容だった。

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