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執筆者の写真yamashina shigeru

真ん中を外す

藍を一度手放してみた藍染め屋 Vol1



藍染め屋aiya、つなぐプロジェクト 代表の南部歩美さんとの対談動画。



今、藍染を少し手放している。

藍染は冬は寒すぎて適していない。

春から秋が藍染の染液にとって最適。

染液は、25度ぐらいが適温。


無理して、冬も染めることを休むことにした。

なので、手が人間の色になっている。


自分の手の色から、藍の色が抜けていくのは、不安になる。

なので、焦るように1月、2月でも毎年染液を仕込み始めていた。


今年は思い切って数ヶ月藍と暮らさないという選択をしたらどうなるのだろうという、心境の変化を味わってみたかった。


「南部歩美=藍染」もうれしいのだけど、「南部歩美=藍染じゃない自分」になったときに、何を私は思うのだろうと。


手から藍の色が抜けていく時は、不安だった。

今は全然不安じゃない。

むしろ頭を使って思考する時間が増えた。



藍染しているときは、藍染が真ん中にあり、藍から分岐が始まる思考。

それを外すと、案外自分を中心に据えてきたつもりが、藍染の南部歩美を真ん中に据えてたということに気づいた。

今はそこから藍が剥がれ落ちたので、南部歩美が真ん中にいる。


それは心地いい。

より視野が広がった。


これまで、藍染と結び付けて考えていたけど、自分の心地いいことであれば藍にからめる必要がないと思い始めた。


最近、娘の高校にカタリバをつくることをしたり、PTA会長をしているので、教育や社会の話をする機会が増えた。

その中で、私自身が学ぶことが好きな人間なんだということに気づけた。


楽しみながら、それを誰かのために役立つのであれば還元しながら、歩んでいることが心地いい。


それがいまここの状態。


つづく。



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