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執筆者の写真yamashina shigeru

空き家は自分

人と住まいが結ばれる場づくり(2)


株式会社リボンの代表、米山勝規さんとのど真ん中名刺づくり。

まずは、ど真ん中エディットワークを通じて気づいたことをお聞きします。


▼株式会社リボン




(山科)

使われていない空き家と使いたい人を結ぶことは、目に見える条件的なこと以外に、目に見えない数値化できない部分、歴史や執着や心の問題があるように思う。

ここに踏み込むのか。



(米山)

そこまで関わりたい。

条件のすり合わせまでは、ある意味でいうとプロとして当たり前の仕事。

その上で、人間的な感情をどう理解するか。


その時は、ひたすら話を聞く。

聞いて、聞いて、理解する

これはすごく大事なことだと思う。


この感情的なものこそ、解放させるべきものだと思う。


「不動産が売れることで、実家のことがずっと気になっていたことがすっきりしました。」

「そして、次のことに取り組めそうです。」


多くの方は、解放されたがっている。




(山科)

「ひたすら聞いてあげる」ことは、株式会社リボンの特徴と言えるのか。



(米山)

他の不動産屋のことは分からないのだけど、ぼくの師匠も同じようにひたすら聞いていた。

聞くだけで解決することがいっぱいあることを教えられた。



(米山)

仕事の本当の意味は、

自分自身を活かすこと。

きっかけの縁結び。


この仕事の本当の意味に至るまでの物語がある。

僕自身は、勉強をするということが最初のアイデンティティ―だった。

しかし、勉強することに重きを置きすぎて、相手と比較しすぎることが起きた。



友の言葉「人間万事塞翁が馬」。

アンドリューカーべぎー「財産を残して死ぬのは罪悪である」。


カーネギーの言葉は、自分の中で、能力を活かしきれていないのは罪悪だと理解した。

能力に気づいていない、能力を持て余している状態も一緒。


そういう思いで、富山に戻って不動産屋を働き初めた。

不動産屋の師匠から「不動産は縁だからね」と教えていただき、ばんばん電話がかかってきて、不動産の問題を解決していく。


その中で師匠が苦手な部分もある。

それをサポートしていくことで、喜んでもらえた。

自分って活かせるじゃん

と思わせてくれた。



あるとき、空き家が自分自身に見えた。 空き家に人が住むことになれば、空き家は生き返るんだ。

自分自身も何が得意なのかもわからず、苦手なことを頑張ってみたり。

そんな時期というのは、空き家みたいなものだったんだなと思って、。


不動産屋は天職だと感じ、働く意味が見えてきた。



ぼくにとっての仕事とは、自分自身を活かす、周りを活かす。

そのキッカケの縁を結ぶこと。


それが今、不動産だということ。


つづく。

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