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執筆者の写真yamashina shigeru

縦のつながり

1対1でその人のお役に立つ Vol2


前回からの続きです。


1対1で尽くしきる

この想いに至る経緯について


ひとつは、ヒッチハイクしたときの経験からきている。


ヒッチハイクでは

①はじめてヒッチハイクを乗せた人と

②よくヒッチハイクを乗せたことのある人の2通りに出会う。

 

毎回ぼくにとっては初めて出会う人であり車なのだが、

ぼくを乗せたことで

「もうヒッチハイクを乗せない」

と思われたとしたら、もうこの人は、将来ヒッチハイクを乗せなくなってしまう。

 

そうなると、そのドライバーさんが将来出逢うはずだったヒッチハイクとの未来を消すことになる。それはドライバーさんにとっても、ヒッチハイクをする人にとっても、さみしいことだ。


また、よくヒッチハイクを乗せている人との出会いは、これまでのヒッチハイクの方がいい人だったからこそ、もう一度乗せたいと思い、ぼくと出逢うことができた。

 

そう考えると、

その人と出会えたよかったなと思えてもらえないと、ヒッチハイクとして乗る責任を果たせてないと思っていた。



もうひとつのエピソード。


大阪までの2時間以上の道中でお悩み相談をしたときに

「あなた毎日生まれ変わってないでしょ」

「毎朝ゼロになるんだよ」

「生まれ変わるんだよ、わたしたち。そう思って生きてみな」

と言われた。


毎日新しい自分になるんだ。


昨日は悩んでた自分だけど、今日は新しい自分だ。

その人から、一日の単位で生きるということを教えてもらった。

 

海外でも同じような体験がある。

バングラディッシュでは、歴史上、日本人をリスペクトしていると聞いていた。

困っているときに「日本人です」と言うと、日本人だったらと、やさしくしてくれた。


それは、ぼくではなく、その人が過去に出会った日本人が素敵だったから。

過去に出会った日本人がいたことで、今のぼくは助けられた。


これらのヒッチハイクや旅の経験が

1対1で尽くしきる、ということにつながるのかもしれない。



縦のつながりを切りたくない、紡いでいきたい。

それに対して責任を負う義務はどこにもないけど、やはり紡ぎたいという想いが岩井くんにはあるのだろう。


自分の頭の中で縦のつながりが見えた瞬間、それをここから今まで以上に太い糸として紡いでいきたい。そんな想いがあるのかもしれない。


ヒッチハイクでは人の人生を聞ける。

それはなんて楽しいことなんだろう。


人生を聞くということ。

その人にとっては当たり前の人生にも、すごく価値がある。

 

教えるという感覚ではなく、当たり前を語ってくれている。

そこにすごく価値を感じた。

 

振り返ると、その当時から

「あたりまえの奥行」に目を向けていたのかもしれない。

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